いやー、遂に来ました。
ロードバイクにおいて、シマノのワイヤレスシステム(Di2)が遂に 105まで降りてきて、今後ワイヤレスシステムはこれまで以上に普及していくことでしょう。
かくいう私も、「変速している感」が強い機械式が好きでしたし、わざわざ電動化する意味が分からん、と思っていたのですが、ケーブルの取り回しやケーブル交換、ディレイラーの細かな調整といった雑事から解放されることのメリットがとても大きく、スラムのeTapに変更してとても満足しています。
そんなロードバイク業界において、「ブレーキの電動化(ワイヤレス化)」についても、その実現性について「できる」「できない」といった議論が交わされてきましたが、この度遂に世界初のワイヤレスブレーキシステムが登場しました。
いやー、びっくり。
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■ 世界初のワイヤレスブレーキシステムが登場
1. 世界初のワイヤレスブレーキシステム
世界初と謳われたワイヤレスブレーキシステムは、MTBに組み込まれています。
その動画がこちら。
いやー、こんなもの作ってしまうんですから、すごいです・・・。
しかも、実際に作った上で、ダートコースをがつがつ走ってみせています。
きちんと動作しているようです。
こりゃすごい。
製品化には、まだまだ遠いと思いますが・・・。
2. 製品化される日は来るのか?
最初、こちらの動画の存在を知らずに「読者からワイヤレスブレーキシステムを見た」と投稿された写真を見て BIKERUMOR が色々と考察を加えています。
私たちはここ数年、ワイヤレスブレーキが完全に問題外ではないことを示唆する噂を耳にしてきた。しかし、この写真を見る限り、実現はまだ先だと思わざるを得ない。その理由は以下の通りだ:
この装置は大きく、電子機器やポンプだけでなく、バッテリーも必要となる。ブレーキが常にバネ下重量の最も端にあることを考えると、その余分な重量はサスペンション性能にも悪影響を及ぼす可能性がある。また、非常に重要なギアを非常に脆弱な場所に置いているようにも思える。
まー、そりゃそうですよね。
ディレイラーを動かすのに比べて、ブレーキではより大きな力が必要になるでしょうから、バッテリーも大きくならざるを得ないわけで。
設計図(イメージ図)だとこの程度なのですが、実際にバイク(リア)に取り付けられた状態がこちら。
なかなかにゴツいです。
フロントがこちら。
フロントはフォークに沿わせる形でうまくアセンブルできているかも?
ただ、いずれにしても重量はそこそこありそうです。
実際に製品化という話になれば、もう少し洗練された構造にるでしょうし、軽量化も進むとは思うのですがまだまだハードルは高そうです。
ただ、ディレイラーをワイヤレスにする場合、バッテリーが切れたら変速できない「だけ」で済みますが、ブレーキでバッテリーが切れたら、命に関わりますからね・・・。
ちょっとブレーキのワイヤレスに踏み切る勇気は、今の私にはなさそうです・・・。
コメント
正直ブレーキのワイヤレス化が必要なのかと言われると微妙、と言うかハッキリ言って不要だと思います。ワイヤレス化に少しでもメリットを見出せるならシマノやSRAMがとっくに手を付けているでしょう。
ケーブル交換が煩わしいのならケーブルを交換しなくても良いシステムを構築すれば良いわけで、例えば航空機で使われているフライバイワイヤーみたいなものとか、光ケーブルを使うフライバイライトとか。まぁ何れにせよ制御回路とキャリパー部にモーターとバッテリーは必要ですが。あとトラブル時のバックアップは必要でしょうから、結局何らかの有線システムで冗長性を確保する必要があるでしょう。それなら端から有線で良いよねって事になりそうです。まぁ現実的には前後のブレーキが同時にダメになる可能性は低いとは思いますが…
でも市販に漕ぎ着ける事が出来たなら試乗はしてみたいですね(笑)
なんというタイムリーな記事でしょう。(笑)
自分もついさっきまで、機械式ディスクを調整して居ました。ジャイアント系のキャリパーはワイヤー調整が、バネを一旦縮めた状態で調整ですが。。。余りに煩わしく、つい30分程前に総てシマノのキャリパーに替えると。。。クリアランス調整のアダプターを挟み、唯、単にワイヤーを取り付け引っ張ってとめるだけで総てが終わりました。(*^^*)
時間にして10分で走って観るとパットのディスクへの接触も無く、今迄の制動力のイマイチ感を払拭する、急ブレーキでの制動距離が2メーター以上違う効きにびっくりしました。 ブレーキについては……ワイヤー式で充分だと思います。
態々、ブレーキをリスクの伴う遠回り、しかも重くなるは致命的だと自分的には思いました。 それにしても五千円台のディスクキャリパーの効きの強烈さ、シマノ凄いです。 エビッドBB7とかの高級品より、遥かに良い中間グレードのシマノにはびっくりしました。
物がワイレスブレーキだけに開発にはブレーキが利かないでしょうが
工業製品は壊れた時(バッテリー切れ含む)停止する必要があります。
発想の転換が必要で電源が入っていない時にはブレーキが効いていて
電源を入れた時(使用時)には解除される状態にしなくてはけません。
それからブレーキ本体も入力が少なくて済む油圧方式でなければ無理
ただ電動油圧ポンプ本体など小さくまとめないと実用にはなりません。
シマノもひそかに開発しているかもしれませんがこれが実用になれば
電動アシスト自転車にもすぐに応用されて量産化されれば・・???
>shigeさん
ことブレーキに関しては「動かなかったらごめんね」では済まないですからね。
冗長化しようとすると、仰るように「余計ごたごたする」わけで、そう考えると今のケーブルで引く方式は必要にして十分なんでしょうね。
とはいえ、ほんと製品化されたらちょっと乗ってみたいですよね・笑
>♪さん
さすがシマノ、なんですねー。
私も初めて購入したロードバイクがジャイアントでしたが、完成車付属のブレーキ(テクトロ)で、下り坂で「止まらない!」という怖い想いをしたことがあります。。
シマノにしておけば間違いない、みたいな安心感があります。
私も「次はディスクかな」と思いつつ、気持ち的には機械式ディスクに惹かれています。
ケーブルを完全内装しようとするなら油圧の方がすっきりして制動力も高いのでしょうが、そこまでこだわらないなら整備性考えると機械式の方が良いかなー、と。
ただ、問題はシフター(デュアルコントロールレバー)が、油圧ばかりになってきた点で。
もう少し機械式ディスクの余地を残しておいてもらえると嬉しいんですよね。
>老爺さん
最初に製品化されるとしたら、数の出る電動アシスト自転車用なんでしょうね。
車重も大きく、高い制動力が求められますから、電動アシストで量産化されて品質が安定したら、ロードバイクへの転換もある・・・のかも?