最近、サイコンマウントで迷走を続けております。
ピナレロ GAN S に乗っていた頃は、ピナレロのステム(MOST)純正のサイコンマウントがありましたので、全く問題ありませんでした。
やはり純正のステムマウントは、ハンドル周りがすっきりして良いんですよね。
サイコンマウントの定番であるレックマウントも使っていたりするのですが、やはりステム一体型に憧れがあり、新車への乗り換えを念頭に Force のステムマウントホルダーを購入したものの、見事に強度不足で初期不良が発生。
症状的に「買い換えたら解消する」希望が持てなかったこともあり、Force は断念。
その後レックマンウトをダブルアーム化したり、ベルキット購入したりとレックマウントを復活させたのですが、やはりスッキリしたステムマウントへの憧れは消えず。
今回、CloseTheGap のステムマウントホルダーを導入しましたので、そのご報告となります。
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■ CloseTheGap のステムマウントを購入(HideMyBell raceday sd)
1. ステムマウントに求める条件
私がステムマウントに求める条件はこちら。
- ハンドルではなくステムに直接取り付けることが可能
- ステムボルトで共締めするタイプだとサイコンの取り付け角度を微調整できないタイプもあるが、その点は妥協(角度調節できれば直良し)
- ガーミンだけでなくワフー等他社のマウントにも対応可能
- マウント下部にキャットアイのライトアダプターを取り付けて、ライトも一体型で取り付け可能
以前使っていた MOST 用のステムマウントは角度調節できない点を除けば満点でした。
Force のマウントも角度調節できない点は同じでしたが、そもそも最も肝心な強度が不足していたので不合格。
Amazon や楽天を除くと、中華製の似たようなステムマウントが沢山あるわけですが、Force で強度不足を経験している為、正直手を出す勇気がありませんでした。
そんな中、昨年発売されたイーストンのステム。
標準でガーミン用のステムマウントが付属しているんですね。
キタコレ!!とめっちゃ期待したのですが、どうやらライトアダプターの取り付けには対応していない模様。
残念。
その他だと、トレックやスペシャライズド辺りだと、各社提供しているステム用のマウントがあるようなのですが、できれば「汎用品」が良いんですよね。
私の愛車がクロモリということもあり、別にトレックやスペシャのパーツと合わせてもそこまで違和感はないのですが、ショップに出向いて買わないといけないのがちと面倒。
できればネットで手軽に買えるのが理想。
そんな中、昨年日本国内での取り扱いが開始されたのが、今回購入することになった CloseTheGap のステムマウントでした。
2. CloseTheGap とは
まずは CloseTheGap というブランドについてです。
私は今回のステムマウントの国内発表までその存在を知りませんでした。
オランダで設計・デザイン・生産まで行う安全性とミニマルデザインを融合させたハイクオリティな製品を輩出するブランド。
すべてのサイクリストの安全と快適性を、独自の製品ソリューションで考えます。CloseTheGapでは、革新的な自転車用アクセサリーの設計、開発、エンジニアリングを得意としています。製品のアイデアから生産までの時間を短縮するために、独自の研究開発部門を設立し3Dモデリングソフトウェアと3Dプリントにより、コンセプトモデルから最初のテストモデルまで、開発段階で必要なものをすべて作成することができます。ベルとコンピュータマウントを一体化した「HdeMyBell」は、プロライダーからの支持も高く多くのライダーがトレーニング時に使用しています。今ではTeam Jumbo-Vismaのオフィシャルサプライヤーを務め、Groupama-FDJ、Lotto-Soudalなど多くのプロツアーチームのライダーがCloseTheGapの製品を愛用しています。
基本的にサイコンマウントを提供しているブランドとなりますが、ユンボヴィスマのオフィシャルサプライヤーというだけあり、ユンボヴィスマスペシャルのサイコンマウントなどもラインナップされています。
ロードバイクの細かなパーツ類って、3Dプリントと相性良い気がするんですよね。
こういったアイディア商品は大歓迎です。
3. HideMyBell raceday sd を購入
今回私が購入したのは、HedeMyBell という製品。
サイコンマウントとベルが一体化された製品となっています。
日本国内では法令上自転車にはベルを取り付ける必要があるわけですが、レックマウントなどでも「小さなベルをこっそり取り付ける」製品を出しています。
ぶっちゃけ、音は小さいですし、お世辞にも鳴らしやすいものではありません。
あくまでも言い訳用に取り付けているだけという製品ですね。
その点、HideMyBell は違います。
がっつりベルが自己主張しています。
これとか。
これとか。
基本的にサイコンのマウント部分と同じくらいの大きさのベルがあります。
これが、各社ステムやステム一体型のハンドルバー用に複数製品ラインナップされています。
有名どころは一通りカバーできていそうですね。
私が購入したのが、その中でも HideMyBell raceday sd という製品になります。
ベルとコンピュータマウントをスマートに一体化した「ハイドマイベル レースデイ」、ハンドル周りをシンプルにすることが可能です。
UDカーボンの本体は軽量と剛性を兼ね備えています。Specialized,Cervélo,Easton,Fizikなど多くのダイレクトマウントシステムに対応しております。※一部対応していないモデルもあります。ベルは工具無しで脱着可能。ベルのレバーはハンドルを握った状態委でも自然な力で動かしやすいように上下で異なる形状をしています。※取り付け工程の都合上、レバー部分に軽微なスレがある場合がございます。
各社ステムに対応しているステムマウントとなります。
共通点として、ステムの正面に切り欠きがあるタイプとなっていまして、その部分を使ってステムマウントを固定する形となっています。
以下詳細仕様となります。
- 価格 ¥7,590(税込)
- 材質:UDカーボン
- 平均重量:19g(本体)+11g(ベル)
- 付属対応マウント:Garmin・Wahoo/Bryton
- 付属品:GoProアダプター
- 対応ブランド/モデル
Specialized(下記画像のフロントプレート形状の物のみ対応)
Cervélo ステム C026(カーボン)/A027(アルミ)/A029(アルミ)/ST31(カーボン)/ST32(アルミ)/A036(アルミ)
Easton EA90/70/50 with ICM design
Fizik
Orbea OC ST-RP10 road stem (previously ICR01)
Syncros RRiC
パッケージはこんな感じ。
いちおう説明書が同梱されていますが、取り付け方法についてはほとんど触れられていません・笑
フィジークのステムにはどのパーツを使うの?といったことも説明はありません。
たぶんこの部品使うんだよね、と自分で理解して取り付ける必要があります。
各社ステムフェースに合わせて取り付けパーツも様々。
ま、実際に当てがってみれば、どれをどこに使うのかすぐに分かりますので良いんですけどね。
ステム本体。
公称重量はベル本体込みで30g。
実測重量は34gでしたので、若干誤差がありますね。
ただ、以前使っていた MOST のステムマウントがベルなしで32gでしたから、如何に軽量なのかがよく分かります。
ちなみに、取り付け用の部品やボルト込みの重量で37g。
MOSTだと、ボルト込みで52gでしたから、やはりかなり軽量です。
UDカーボン製ということで、かなり軽く仕上がっていますね。
やはりベルの存在感はでかいです。
では実際に取り付けてみます。
フィジークの場合、利用するパーツはこちら。
こちらのパーツをステムフェースの切り欠きの中に入れて、ボルトで固定する形になります。
こんな感じですね。
で、取り付けてみるとこんな感じに。
至ってシンプル。
こんな感じになります。
そして、ステムボルトで共締めするタイプではありませんので、取り付け角度は無段階で自由に設定することができます。
これって、実はポイント高
いです。
実はフィジークのステムは、ボルトの取り付け角度が水平ではなく、若干ハの字で広がった形状となっていますので、ステムボルト共締めのタイプだと、サイコンが若干上向きに取り付けられてしまいます。
地面と水平にならないため、気になる人は気になるはず。
その辺りが、自分の好みの角度で取り付け可能。
しかも、切り欠きの中でスペース的にも余裕がある為、ステムに取り付けてハンドルを固定した後に微調整を行うことも可能。
かなーりよくできています。
こちらGoProマウント。
レックマンウトから出ているキャットアイ向けの変換アダプターを取り付ければ、マウント下部にライトを取り付けることができるやつですね。
4. ショートインプレッション
実際にライドに数回連れ出してみました。
最初写真で見た際に、「縦の長さが短め? ガーミンエッジ1040は収まるのだろうか?」と少し不安だったのですが、ギリギリ大丈夫でした。
サイコン取り付け時に擦ることはありませんが、かなーりギリギリですね。
で、何が素晴らしいって、ベルがめっちゃ鳴らしやすいです。
サイコンを上から見たところ。
左側にベルを鳴らすハンドルが突き出ていますが、とても鳴らしやすい位置にハンドルがあります。
実際に鳴らしてみると、普通に良い音が。
ロードバイク向けのベルって、見た目重視であまり良い音が鳴らないものが多いのですが、これは普通に良い音がなりますので、機能性も十分。
製品の注意書きに「取り付け工程の都合上、レバー部分に軽微なスレがある場合がございます」との注意書きがありましたが、私が購入したものにもスレがありました。
ハンドルの形状と工具がマッチしてないんですかね?
ま、そこまで気にならないので良しとします。
今のところ、走行中にガタついたり、何か異音が発生したりすることもないですし、剛性も高そうです。
軽量なカーボン製ということで、お値段は少しお高めではありますが、ベル込みですっきりした形状に収まっていたり、とても軽量で剛性が高かったりと、今のところはかなり満足しています。
このまま1年以上使い続けてもガタが出ないようであれば、汎用ステムマウントとしてはかなり有力な選択肢の1つになれそうです。
今度こそサイコンマウント選びに終止符を打ってくれることを期待して、しばらく使い続けてみようと思います。
コメント
10年ぶりにハードテールのマウンテンバイクを手に入れたものの5月の
連休にならないと天空の隠居部屋には行けないのでオンロードで慣らし中。
アンカーのステムはスリットが大きく開いているタイプが装着されていて
ハンドルにしか取り付けられそうもないので最初のタイプを注文しました。
しかしながらハンドルにフロントバッグをベルト止めしても邪魔にならず
スッキリ収まりそうな感じがしますのでむしろこちらのほうが良いのかも。
それにしてもこのベル一体型・・・今までありそうで無かったモノですが
新しい製品を紹介していただきありがとうございます今後共よろしくです。
良いマウントですね。
街中やサイクリングロードでベル鳴らしたらアウトですが、舗装林道だと警笛鳴らせの標識が上りのブラインドカーブにあったりするので、鳴らしやすいのはポイント高いです。
角度調整ができるのは、サイコンへの日光反射を避けるためにも、微上向きにしてが空力改善するためにも良いですね。
>老爺さん
ハードテールのMTB羨ましいです。
関東近郊だとMTBで楽しめるコースが少ないですが、乗っていて楽しいのはMTBですよー。
ライド後の泥掃除とか、ちょいと面倒なこともありますが・・・。
今から春が楽しみですね!
>たかにぃさん
今回のマウントは今のところとても良さそうです。
仰るように、角度調節が無段階で好きなポイントで固定できるのも使ってみるととても便利ですね。
あとは強度さえ確認できれば文句なしなので、がしがし使い込んでみたいと思います。