エアロな3Dプリントガーミンマウントが登場(Nano Worx 3D-printed Aero Computer monts)
Nano Works エアロマウントは3Dプリント技術を活用し、各社のサイコンマウントに最適化した形状とすることで、高いエアロ性能を実現するサイコンマウントを発表しました。
今までのサイコンマウントって、各社が好き勝手に開発しまくるエアロな一体型ハンドルバーに「対応可能」にする為に3Dプリント技術を活用したりしていましたが、さらに一歩進んでエアロな形状を追求したものが、Nano Works のサイコンマウントになります。
例えば Wahoo のサイコンは、純正で付属するマウントがすでにエアロな形状だったりするのですが、ガーミンの場合はこの辺りはあまり意識されていませんでした。
その意味では、ガーミンユーザーにとっては吉報ですよね。
風洞実験でエアロ性能を検証
Nano Worx社は、同社のガーミンエアロマウントを風洞に持ち込んで検証を行なっています。
- ハンドルバーの上にストラップマウントで固定した場合
- そもそもマウントがない状態
- ガーミン付属のアウトフロントマウント
これらと、Nano Worx社のエアロマウントを比較しています。
時速45kmでの風速平均パワーを比較した結果がこちら。
- ストラップマウントと比較して3Wの削減
- そもそもマウントをつけていない状態と比較してもほんのわずに削減
- アウトフロントマウントと比較すると1Wの削減
ハンドルバー上にマウントした場合と比較すると削減効果が大きいですが、興味深いのは「全くマウントしていない状態」と比較してもほんのわずかにエアロ性能が向上している点でしょうか。
何か物があるかないかが重要ではなく、エアロに最適化されているかどうかが重要なわけですね。
正面から見た状態。
風を切り裂くぜ!という雰囲気が出てますね。
純正で付属するアウトフロントマウントと比較して1Wの削減を「魅力的」と見るかどうかで判断は分かれそうです。
おそらく、ガーミンマウントと比較してその程度ですから、もともとエアロに最適化したマウントが付属している Wahoo の場合は、削減効果はかなり限定的かもしれません。
仕様
- 3Dプリントされたカーボン強化プラスチック製
- マウント方法は独特で、よくある回転させてデバイスを固定した後に、更に前方にスライドさせてマグネットで固定することでエアロ性能を向上させる
- アウトフロントスタイルのダイレクトマウントのみとなり、Canyon、Cervelo、Pinarello、Scott、Specialized、Trekの1ピースハンドルバーにのみ対応
- ほとんどのGarmin (130, 520/30/40, 820/30/40, 1030/40/50)、 Hammerhead (Karoo 2, 3) & Wahoo (Bolt, Roam V1/2) のサイクリングコンピューターに対応
- オプションでGoProスタイルのカメラ/ライトマウントを別途購入可能
- ロード専用(グラベルやマウンテンバイクは不可)
- 最大負荷300g(サイクリングコンピューター+ライトまたはカメラ)
- 重量はタイプにより異なるが、32~52g
- 価格は49.99ドル
そもそもエアロ性能を突き詰める製品である以上、取り付け先となるハンドルバーもコックピット一体型のワンピースハンドルバーのみが対象となっています。
購入は公式サイトからとなりますが、送料19ドルで日本への配送にも対応している模様。
現在は為替が円安なので割高感ありますが、70ドルでガーミン用のエアロマウントが買えるのは「アリ」な気はします。
私もガーミン、Wahoo兼用で社外品のカーボンマウントを使っていますが、自分に合うサイコンマウントを使うと愛着湧いて満足感高いんですよね。
私のようにそもそもワンピースハンドルを使っていない人間からすると候補にもならない製品ではありますが、社外品の特徴あるサイコンマウントとしてはそこまで高価な製品ではありませんので、刺さる層には魅力的な製品ではないでしょうか。
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