SPDペダル(PD-ES600) 実走レビュー

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SPDペダル(PD-ES600)実走レビュー

前回、四苦八苦しながらSPDペダルへの交換が無事完了

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見るからにクリッカーペダルとの踏み面の広さが違うのが、どこまで実装に影響があるのか興味津々。

また、今までは両面ビンディングでしたが、これからは片面のみ。
昔トゥークリップでマウンテンバイクに乗っていましたので、片面のみの場合に面を合わせてから走り出すことにはそれ程抵抗はありません。

但し。

  • トゥークリップの場合は、必ず面を合わせてから足をすぽっ、と行ける必要があった
  • 片面SPDペダルの場合、「当たり」の場合もあれば「外れ」の場合もあるわけで、必ず毎回合わせが必要なわけではない。

といった辺りが違うわけで、どの程度ストレスを感じるのかも要チェックとなります。
ちなみに、クリートはPD-ESに付属していた「シングルクリート(SM-SH51)」ではなく、より外れやすいクリッカーペダルに付属していた「マルチクリート(SM-SH56)」をそのまま使用することにしました。

幸い、快晴の週末。
但し、風は強め。
気温は30℃ということで、少しは走りやすくなりましたかね。

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夏の間あまり走れていませんでしたが、「リスタート」でよく行く津久井湖に出かけてきました。

津久井湖に至る前には尾根幹を走ります。
尾根幹であれば、望まなくとも赤信号での一時停車が発生しますので、SPDペダルの脱着も発生します。
レビューとしては丁度良いかと。

以下、それまで使用していた両面クリッカーペダル(PD-T700)との比較となります。

1. 踏み面の違い

見るからに面積が違いますので、踏んだ時の感触とか違うのかな、と気にしていました。

が。

結論として、違いが感じられませんでした。

ビンディングシューズのソールが硬いものであれば、接続面積の違いはあまり関係なく、ソール全体でぐいぐい押せるイメージがあるのですが、私の履いているシューズはソールが柔らかいものになります。

私が履いているシューズは、シマノのSH-CT80。すでに型落ちとなっていますが、シマノのソール剛性は「3」となっています。

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ソールが柔らかいと、ペダルと接地している面しか力が伝わらない=接地面積が小さいと力が十分に伝わらないのでは、という懸念があったのですが。

不思議なくらい違和感(違い)が感じられませんでした。

PD-ES600の踏み面は、必要にして十分、という判断なんでしょうね。

2. ペダルとの結合について

クリッカーペダルの場合、クリートを乗せるだけで、足の自重だけで「ぐりっ」とクリートがはまります。特に力を入れる必要もなく、つながった時に耳に聞こえるような音もしません。

PD-ES600については、まずは出荷時の状態そのままで使ってみましたが、クリートを乗せた後、足をぐっ、と押し込まないと接合してくれませんでした。

またつながった際にも「ばちっ」と音がします。

なんか、立派な音がするとビンディングシューズ使ってるぜ感がすごいです。
クリッカーペダルを一年も使っていると、自然とクリートを乗せる正しいポジションが体に染み付いてきましたが、まだおろし立てのSPDペダルだとまだそこまでは至らず。

足をぐいぐい押し付けて、正しいポジション探しをすることが何度もありました。
クリッカーペダルの時もそうでしたから、こればかりは慣れが必要でしょうね。

3. ペダルを外す時について

最初に感じたことは、「こんなに力入れないと外れないんですか」でした。
クリッカーペダルだと、軽く「ずらす」だけで外れてくれました。
横にずらす必要すらなく、斜め上とかでも簡単に外れてくれました。

マルチクリートを使っているとはいえ、横に「ぐりっ」と力を入れないと外れてくれません。

これはこれでアリだとは思いますが、クリッカーペダルからの違いが大きいこともあり、多摩川サイクリングロードの途中でクリートの固定力調整を行いました。

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説明書からの抜粋です。

六角レンチでぐりぐり調整ボルトを回すと、固定力の強さを調整できます。

今まで使っていたクリッカーペダルも、慣れるにつれて少しずつ固定力を上げていきまして、ここ最近は固定力強めで使っていました。

PD-ES600も出荷時の状態だと、丁度固定力は中間。

今回は4クリックほど回して、最弱一歩手前の固定力へ変更しました。

それでも、クリッカーペダルに比べるとまだまだ固定力は強いですが、だいぶ外しやすくなりました。
まずはこの状態で徐々に慣れていくことにします。

ただ一つ気になったことが。
私のシューズは靴紐タイプになります。
靴紐だと、きつく紐をしめたつもりでも、クリートを外す時にひねった際に、足が靴の中で少し「遊ぶ」感じがしました。
固定力が強い場合、靴紐をしっかりしめておかないと、足をひねったつもりでも、靴の中で足だけが動いて靴が動いてくれずクリートが外れない、みたいなことがありそうですね。
この辺りはベルクロタイプだったりダイヤルタイプの方が良いんでしょうねー。

この辺りは今後も徐々に見極めていこうと思います。

4. 片面ペダルについて

けっこう「外す」ときがありましたね。
ビンディング面だと思ってぐりぐりしていたら裏面でした、みたいなことはそこそこありました。

信号で停車した際には、クリートを外した後、ゆっくりリスタートすればスムーズに捕まえることができるのですが、一回ライドに出た位ではまだまだですね。
それでも、ライド終盤には7割位の確率で、一発でばちん、と捕まえることができるようになりましたので、慣れれば何て事ないんでしょうね。

 

5. サマリ

クリッカーペダルに慣れるにつれて、「もう少し固定力が強くても良いかなぁ」と思うようになってきましたので、SPDペダルへのレベルアップには丁度良いタイミングだったと思います。
まだまだ固定力を強くする余地もたっぷりありますし、更にはシングルクリートに変えるという選択肢もありますので、当面の間楽しませてくれそうです。

クリッカーペダルは、ぱっと見普通のフラットペダルに見えますので、外観上もいかにも「ロードバイク乗ってますぜ」という雰囲気になりました。

重量にして左右合わせて170g近く軽くなりましたので、軽量化にも貢献してくれています。

ファーストインプレッションとしては、とても満足できる買い物だったな、と思います。

6. その後(セカンド・インプレッション)

この翌週、再度100km超のライドに出かけましたが、大分ビンディングに馴染んできたのか、慣れてきたのか、一気に使いやすくなりました。

  • ビンディングの角がとれたのか、はめる力がもう少し軽くてもハマるようになった
  • 私のビンディングシューズは靴紐タイプなのですが、以前のクリッカーよりもきっちり紐を締めて履くと、着脱がやり易くなった(緩めに履いていたら、そらダメですよね)
  • 外す時も角がとれたのか、慣れたのか、初回よりも軽めの力で外れるように
    ビンディングに嵌める際のミスが大幅に減った。信号からのリスタートだとほぼ問題なく一発で装着可能に

クリッカーペダルでビンディングシューズ・ペダルに慣れていたからだとは思いますが、ロングライド二回にして、ほぼストレスなく使えるようになりました。

固定力もう少し強くしても良いかな、と思ったりもしましたが、あまり調子に乗ってると痛い目見そうですので、少しずつ様子見しながら固定力は上げていきたいと思います。

 

コメント

  1. たかにぃ より:

    PD-ES600良い感じですね。直ぐキャッチできるようになり何よりです。ペダルは回転部分ですから、ペダルと靴が軽いと長距離での疲労が変わるかと思います。
    あと靴がズレる感じがするときは靴が大きいので、普段履きより1,2サイズ小さいものにするとかなり改善します。今は購入できない場合は、紐の結び方をアンダーラップ&最後の2穴はダブルアイレットにして良く締めると、走っているうちに全体的に丁度均一な締まりになります。
    両方の結びかたが出ているサイトの例)
    https://www.axes-net.com/abox/fashion/shoelaces

  2. おとーさん より:

    たかにぃさんに教えて頂きPD-ES600の存在を知ったわけですが、知ってしまうと物欲抑えるのが難しいもので・・・汗
    晴れて購入となった次第です。
    そこそこ重量も違うので、「疲労度」については今後楽しみに注意していきたいと思います。
    靴紐の結び方がそんなに沢山あるとは知りませんでした。いつも勉強になるコメントありがとうございます!!
    次回ライド時に早速試してみたいと思います。

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