晩夏に自転車で河川敷を走ると疲労回復、ストレス軽減につながる理由とは

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みどりの香りを嗅ぎ続ければどこまでも走っていけるかも?

私は晩夏のこの季節に河川敷を自転車で走るのが大好きです。
この季節になると、河川敷って夏の間に伸び放題に伸びた雑草を刈りまくっているんですよね。

その時に香る、あの草の匂いが大好きなんです。

なんとなく、走っていても気分が浮き立ち、疲れも吹っ飛ぶ印象があります。

木々が生い繁る林道を走っても、それこそ森林浴でも一定の効果はあるのですが、実は草刈り中の河川敷を走るのが最も効果的なんだよ、という点については科学的な根拠があるようですので、今回はその辺りをご紹介したいと思います。

もしかすると、草刈りをしている河川敷であれば、普段以上に遠くまで走ることができるかもしれませんよ?

1. 河川敷のあの「草の香り」の正体は何なのか?

河川敷に生えているのはほとんどが雑草だと思いますが、草刈り、芝刈りをした時に何が起こっているかというと、「助けを呼んでいる」んだそうです。
そう、あり香りはいつも出ているものでもなければ、ある時期に集中的に香るといった季節的な要因があるわけでもないんです。

  • 草は自分が傷つけられると、GLVsという揮発性の有機化合物を空気中に大量に放出する
  • GLVsは草を餌とするような害虫の「天敵」を呼ぶ効果がある

いやー、知りませんでした。
あの緑の匂いが「助けを呼ぶ」匂いだったなんて。

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今でこそ「草刈り」「芝刈り」で大量に草を「傷つける」ことがありますが、草刈機が登場する以前であれば、草に傷をつける代表格は毛虫に代表される虫だったわけです。

すると草は自分の身を守る為に、例えば毛虫の天敵である寄生スズメバチのような虫を呼ぶことのできる香りを出し、毛虫をやっつけてもらおうとしているんだそうです。

この年になるまで、そんなことが起きていただなんて知りませんでしたよ。

2. 草の香りの効果

草が傷つけられた時に出てくる有機化合物には青葉アルデヒド、青葉アルコールなどが含まれるそうで、それらの中のいくつかが、新鮮な草の匂いの原因になるんだそうです。

ちなみにこの青葉アルコールはほとんどの葉に含まれているものだそうで、京都大学の教授が1933年に発見し、今では香水やアロマの原料として大活躍しているそうで。

これら草の香りの効果としては、以下が挙げられます。

  • 疲労回復
  • ストレス解消
  • 脳の働きを活性化

ロードバイクに乗っていると、当然体も疲れますが、常に周囲に注意を払っている関係から、脳もかなり疲労するんですよね。

つまり、草の香りを嗅ぎ続けることができれば、ライド距離はかなり伸びるのではないでしょうか。

以下の記事にありますが、猿にボタンを押すという単純作業をさせたところ、緑の香りを嗅がせた猿の方が作業効率は圧倒的に高かったそうです。

自転車のような、ペダルを回すという単純作業を積み重ねるスポーツにはぴったりですよね。

よく森林浴でリラックス、みたいな話もありますが、草が傷ついてこそリラックス効果の高い有機化合物が放出されるわけで、虫があちらこちらで草をかじってくれないとあの香りが豊富に放出されないというのは、何か少し罪悪感を感じてしまいますね・・・。

雑草の芝刈りなら、少しは罪悪感も減る・・・かな?

この季節に河川敷を走っていて、草刈り作業の現場に居合わせると「やったぜ」と歓喜し、スピードを落として草の香りを嗅ぎながらのんびり走っていたのですが、体が匂いを欲していたのかもしれません。

この季節、疲労回復とリラックス効果を求めて、のんびりと河川敷に出かけてみてはいかがでしょうか。

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