週末ライドにて。
河川敷って、よく市民マラソンのイベントが行われていたりして、折り返し地点や給水地点に係の人が配置されていたりしますよね。
通行する自転車や参加者以外の人との交通整理的なことをするために。
その日も川沿いを走っていたら腕章つけたお兄さんが、こちらを目にするなり「自転車が通りまーす!」と大きな声で伝達していました。
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その先が緩やかにカーブしていたこともあり、先に人混みがあるのは見えたのですが、何のイベントかな?と思いながらスピードダウン。
その先に目をやると、カメラを抱えた父兄の先に、体操着姿のちびっこが沢山。
保育園の運動会的なイベントですかね?
ノロノロと進んでいくと、「自転車通りまーす!」「自転車が一台通りすぎまーす!」と次々に声が上がります。
その、「一台」というのは寂しさが募るので、そんなに大きな声で言わなくても・・・などと思いながら進むのですが、20mほど先に目をやると、道路の幅いっぱいにちびっこが一列で整列していました。
どうやら、短距離走のコースとして使っているようで、ちょうどスタートを切る直前だった模様。
緊張の面持ちで、両手をぴしりと揃えた子供が、微動だにせずに直立不動。
その間にもお父さん、お母さんから「自転車通りまーす」が何度も復唱されるのですが、緊張した様子の子供の耳には届いていない模様・笑
子供にとっては運動会って、一大イベントだもんね・・・。
数メートルまで迫ったところで、目を合わせて「ごめんねー。通るよー」と声をかけたところ、両手をぴっしり直立したまま、ちょこちょこ横にどいて通り抜けるスペースを開けてくれました。
街中を歩いていて、万が一上空の足場が崩れて鉄骨が落ちてきた時、通行人に向かって叫ぶべき言葉は「危ない!」ではないと聞きました。
どうやら人間の修正として、「危ない」と言われると、その場で縮こまって身を守ってしまうそうで、そのまま鉄骨の下敷きになってしまうそうです。
「走れ!」とか「横に飛べ!」と、その人がどうすべきなのかを叫ぶのが正しいそうですね。
そう考えると、このケースでも、事実としての「自転車が通る」ということを伝えるのではなく、「道を開けてくださーい」と、子供がどのような行動を取るべきなのかを呼びかけるのが正解だったのかもしれません。
いずれにせよ、ちょっとほっこりする出来事でした。
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