使う人、一人一人に合わせた形状を実現する方法として、熱成形というものがあります。

例えばイヤホンでもそれぞれの耳の形状に合わせることのできる製品が出ていたりしますし、ロードバイクだとカスタムインソールが代表的な事例かと思います。

かく言う私もシマノのカスタムインソールは愛用していますが、自分の足裏の形状に合わせてくれますので、一度使うともう普通のインソールには戻れない魅力があります。





基本的に「一人一人で形状が違う」ものに適用される製品なのですが、今回ミズタニ自転車は、熱を加えることで形状を変化させ、荷重圧力を効率よく分散させることができるサドル「REFORM(リフォルム)」の取り扱いを開始しました。

確かに、サドルも熱成形が最もマッチするパーツの一つかもしれませんね。





■ 熱成形で一人一人のお尻にカスタムフィットするサドルが発売(REFORM)



1. REFORM とは

REFORM(リフォルム)はカナダのスケートボードメーカーであるランドヨッズ社の 創業者の一人が設立したカナダのサドルメーカーです。

サドルから受けるダメージを少しでも緩和させる為に、スキーブーツで採用されていた熱成形技術を使えば良いんじゃね?と思い立ち、5年以上の開発期間を経て新しいサドルを開発しました。

以下が公式サイトにある圧力分布のイメージ図になるのですが、熱成形でお尻の形にフィットさせることで、偏った圧力分布を最適化することができる製品となっています。


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骨盤の形状は個人によってそれぞれ異なるわけですから、こういった製品はとても合理的ですよね。

個人的に、過去最もお尻のフィット感が高くて感激したのが、ブルックスのレザーサドルだったりします。
たまたま所有者のお尻(骨盤)の形状が私と近かったのだと思うのですが、経年により所有者の骨盤形状に寄り添うように変化したレザーサドルは、座り心地が最高だったんですよね。

とはいえ、レザーサドルは重量もありますし、自分のお尻に合わせるには長い時間がかかるわけで、それが最新の熱成形技術を使うことで一瞬で自分にフィットするサドルを作り上げることができるというのは、とてもすごいことではないでしょうか。



2. ラインナップ

REFORMには二つのラインナップが用意されています。

  • トラディショナルな形状をした TANTALUS(タンタロス)
  • サドル後方がワイドかつフラットな形状をしたSEYMOUR(シーモア)

いずれもショートノーズサドルになりますので、基本的にはレースシーンでの利用を想定した製品となっています。

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チタンレールを採用したタンタロスについては、レールを陽極酸化被膜処理したタイプと、チタンの素材感そのままの RAWモデルと2つのタイプが用意されています。


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カーボンレールを採用したシーモアですが、レールが通常のサドルよりも太くなっているようでして、シートピラーとマッチするかは確認した方がよさそうですね。


以下が主要スペック比較となります。


タンタロス シーモア
サイズ 245 x 142mm 252 x 142mm
レール素材 チタン カーボン
重量 235g 197g
価格 37,400 49,500



いずれも最大荷重(体重)は100kgとなっていますので、巨漢のローディーには対応していません。



3. 熱成形させる方法

熱成型させる為には、専用のACパワーサプライ(別売り)を使用し、サドル後方・内部に配置された電熱線を加熱して行うようです。


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熱成形はやり直しはできるそうですが、当然初回が最も効果が高く、最大でも3回程度までしかやり直しはできないようです。

そもそもサドルのポジションが最適化されていない状態で熱成形を行なってしまうと、その後のポジション変更時に対応できなくなる(効果が薄くなる)わけで、「きっちり自分のポジションができている人」に向けた製品となっています。

製品ページでも、「熱成型やセッティングには十分なスポーツ自転車の専門知識と経験が必要となりますので、ご用命の際は予め購入を予定している販売店へご相談ください」とあります。

この辺りは熱成形のインソールでも同じかもしれませんね。
個人でやる場合は、あくまでも自己責任で。


個人的にタンタロスはとても気になる製品ではありますが、なかなかのお値段になりますので、「ちょっと試しに」と軽い気持ちでチャレンジするのは難しそうです。

あまり競合製品が続々登場するようなものでもなさそうですし、気になるサドルですね。










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