昔からハンドメイドのロードバイクに関しては、様々な素材で作られたものがありました。
正直一発狙い、ウケ狙いと思われるものもあれば、真面目に製品化を検討したものも、様々。
過去ご紹介したDiodraの竹製フレームクロスバイクについては、工業製品として十分な出来になっていて感心したものでした。

今回 Eurobike 2025 で展示された木製フレームのグラベルバイクについても、かなーり完成度が高く格好良いです。ちょっと欲しい。
木製フレームのグラベルバイク(Ornus Gravel Wood Bike)
Ornus のグラベルバイクについて
Ornusはトスカーナを拠点とする会社で、スロベニアとイタリアの木材を使ってフレームを作っている会社なのですが、2023年9月に開催された「Italian Bike Festival 2023」で公式に発表されました。詳細は不明ですが、特許を取得した革新的な独自な製法で木製フレームを製作しているそうです。
現在は以下公式サイトから発注することができます。

- ラインナップはG1 / G2 /G4 の3種類
- Ornus G1 はコンポにシマノGRX820を採用、ホイールはフルクラムスピード42DB。フォークはENVEでアッセンブルされており、完成車価格は 8,590ユーロ(約147万円)
- Ornus G2 はコンポにカンパニョーロの EKARを、ホイールに同じくカンパのブランド初となるグラベルホイールのLevanteを採用。フォークは同じくENVE。完成車価格は 8,290ユーロ(約142万円)
- Ornus G4 は最もお手軽なセットとなっており、コンポにシマノ GRX610、ホイールにフルクラム RAPID RED5を採用。フォークは同じくENVE。完成車価格は 6,990ユーロ(約120万円)
- 注文方法は公式サイトから。まずは15%の頭金を支払って注文を行い、バイクお届け時に残金を清算する支払い方法
- 注文確認後45営業日で納車
フレーム重量は、フォークを除く単体で約1.9kgだそうで、そこそこ重量級。とはいえ、クロモリのグラベルバイクと比較するとそこまで大きな重量差はないようなので、意外と実用性のある重量に仕上げています。
フレームをグラベルでも問題なく使えるようにする為、内部のコネクターとして特殊アルミ合金を使用。もともと木材は高い振動吸収性を誇る素材であることから、荒れた路面を走るには良い素材だとしています。
正直、フレームの仕上げはかなり完成度が高く、遠目に見ると今時のカーボンフレームかな?と思ってしまうほど。
かなり「色気」のあるフレームだな、と思います。
EUROBIKE 2025で新しいフレームが展示
ちょっと情報が少ないので何とも判断が難しいのですが、どうやら先日開催された EUROBIKE 2025では、新しいフレームが展示された模様。

幾つか海外記事を覗いたところ、「新しいフレーム」みたいな表現は見かけられなかったのですが、現在公式サイトで販売されているものよりも、ヘッドチューブのロゴデザインが変更されていたり、シートチューブの付け根部分の造形が変更されていたりと、よりエアロで洗練されたデザインにアップデートされています。
また、フレーム重量もフォーク除きで1.7kgと軽量化されている模様。いや、ほんと一般的なグラベルバイクと変わらないっす。
フレームは生涯保証付で単体4500ユーロ、完成車価格は7900ユーロからとなっているそうで、価格含めたスペックも現在公式サイトに記載されている内容と異なるものとなっています。
木製フレームとはいえ、製造方法含めるとどこまで自由度があるのか分からないのであまり無責任なことは言えませんが、この価格を出すならフルオーダーで金属製フレームが購入できてしまいますので、ここまでの価格にするなら、サイズもお仕着せではなくフルオーダーできると面白いんですけどね。
正直、日本国内で代理店がつくことはないでしょうが、木製フレームのバイク、一度は乗ってみたいですねー。
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