【製品レビュー】Squirt Dry Lube 実走レビュー(まずは300km)

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Squirt Dry Lube ショートインプレッション

昨年熱に浮かされたように買い求めた Squirt Dry Lube。
公式では持続距離 480km〜640km(300〜400マイル)とのことで、その実力にとても期待しているわけですが、走行距離が300kmに達しましたので、現時点でどんな状況になっているのかまとめてみたいと思います。

1. 初回ライド時(約80km)

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まずは初回ライドです。
最初は近場でぐるりと回って80km程度のライドとなりました。

(1) チェーンの潤滑性

ウェットタイプのオイルだと初回塗布直後は「ぬるぬるぬるっ」という感じでとてもスムーズになり、音もほぼ無音に近いかと思うのですが、それとはまた違う感触でした。

ドライタイプだと「するするするっ」という感じで、文字通りウェットタイプよりは「乾いた」感覚がありながらも抵抗感がないスムーズな感触になるのですが、どちらかとドライタイプに近い感触でした。

今となっては和室のある家は少数派かもしれませんが、障子の桟(さん)の滑りをよくする時に蝋燭を擦り付けたりしますが、あの感覚です。(余計分かりにくい・・・?)

「あー、ワックスってこんな感じなんだ」とある意味想像していた通りの感覚でしたね。
文字にすると「こここここっ」みたいな。

ライドの最初から最後まで、この感覚は変わりませんでした。

(2) チェーンの汚れ具合

Squirt Dry Lube の売り文句の一つが「汚れにくい」点ではないでしょうか。
ウェットタイプなら、市街地や河川敷を80kmも走ればあっという間に真っ黒になりますが、さてさて結果や如何に。

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汚れてはいませんね。
塗布後に固まったワックスが白いままでチェーンに残っています。

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スプロケットも同じく。

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この状態で指で触ると、黒い汚れはつきませんが、乾いたワックスが「ぬちゃっ」と指につきます。
これ、ワイプオールとかで拭き取れるかな?と試してみたのですが、粘土が高い為、ワイプオールをチェーンにくるんでペダルを回してみると「チェーンが進まない」んですよね・・・。

ぐりっ、と拭き取ってはペダルを回してチェーンを進め、ぐりっと拭き取っては、という作業を続ける必要があり結構面倒です。

2. 走行距離300km経過時点

その後1ヶ月ほどの間にトータル300kmに到達しましたので、同じようにチェックしていきたいと思います。

この間、雨天や雨上がりのライドはありませんでしたので、常にドライな環境で走行しています。
走った場所は幹線道路や川沿いが多かったですかね。(砂利道などは走っていません)

(1) チェーンの潤滑性

初期に比べると滑らかさは落ちたと言われれば落ちたような気もしますし、ほぼ変われれば「そうかも」と思う程度です。
オイルが切れてきたときの「キュルキュル」という音はまだしていません。
チェーンの音もあまり大きくなっておらず、まだまだ潤滑性はキープされていることを実感できます。

以前使っていたフィニッシュラインドライテフロンルーブだと、300kmも走ると「キュルキュル」音が出てきて明らかにオイルが切れたことが実感できましたが、Squirt Dry Lube はまだまだ行けそうです。

公式で480km〜640kmと言っているのはどうやら誇張ではなさそうですね。

(2) チェーンの汚れ具合

お次にチェーンの汚れ具合。
こんな感じになっています。

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チェーンにこびりついている乾いたワックスの量は減ってきましたが、色が明らかに黒くなっています。

では乾いたワックスはどこに消えたかというと?

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周囲に飛び散っています・・・泣
このワックスの破片、粘度が高い為、このままの状態でワイプオールで拭き取ると「ねちゃっ」と汚れが広がります。

ワイプオールにワコーズのフォーミングマルチクリーナーをつけてから拭き取ると綺麗に拭き取れますので、厄介な汚れというほどではありませんが、気持ちの良いものではないですね。

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使用頻度の高くないトップについたワックスは白いままでした。
乾いたワックスは、そのままの状態で埃やチリを集めて黒く変わることはなく、チェーンに付着した埃やチリが練り込まれることで黒く変色していくようですね。

そう考えると、駆動部に残った乾いたワックスは最初にこそぎ落としておくのが得策ですが、駆動部周辺に飛び散った乾いたワックスに関しては、そこまで神経質にならなくても良い、ということですかね?

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プーリー部分も、歯の部分に付着したワックスは黒くなっていますが、プーリー内部に回り込んで固まったワックスは白いままでした。

この状態で、チェーンをぐりぐりワイプオールで拭ってみます。

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やはり、そこそこ汚れますね。

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拭き取った後はこんな感じ。

この汚れ方からすると、以前使用していたフィニッシュラインのドライタイプと似た感じかもしれません。

ただ、フィニッシュラインのドライルーブだと、チェーンは拭き取ると同じような汚れ具合(綺麗さ加減)になりますが、スプロケットの歯の先端にはそこそこ黒い汚れが残るんですよね。

スプロケットの汚れ方は、Squirt Dry Lube の方が少ないようです。

また、300km走った状態のチェーンを指でぐりぐりっとなぞってみたのがこちら。

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薄く汚れはついていますが、まったくウェットな感じはなく、少し「ねとっ」とした汚れになる為、他に移りにくい汚れですね。

石鹸で軽く洗えば綺麗に落とすことができました。

フィニッシュラインのドライルーブだと、指でなぞるとワイプオールに付くのと同じような汚れが指についたものですが、Squirt Dry Lube は周囲に汚れが移りにくいと言えそうです。

3. サマリ(走行距離300km経過時点)

ということで、300km走行時点でのサマリはこんな感じでしょうか。

  • 潤滑性は300km程度ではほとんど落ちない
  • 汚れはワックスタイプ独特。乾いて残ったワックスが黒く変色し、周囲に飛び散る
  • 乾いて汚れたワックスは粘度が高く拭き取り辛いが、クリーナーや石鹸で簡単に落ちる
  • スプロケットの汚れは少ない
  • チェーンに付着した乾いて変色した汚れは、拭うと拭き取れるが、意図して拭わなければ周囲に移りにくい

公式では600km超までこの状態をキープできるそうですので、まだしばらく注視していきたいと思います。

ちなみに、Amazonだと値段が結構頻繁に変わりますね・・・。
お安い時は送料込みで2000円を切るようですが、在庫が払拭すると一気に倍近いお値段になるのでこまめにチェックする必要がありそうです。

Wiggleでは定価近くで購入できますので、他に購入するものがあって送料無料にできるならそちらがお勧めですが。

 

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