今年になってピレリPゼロレースTLRのタイヤに交換したのですが、気がつけば半年が経過しましたので、タイヤの摩耗状態含め、改めて振り返ってみたいと思います。
ピレリPゼロレースTLR 6ヶ月経過レビュー
1. タイヤの耐久性(摩耗状態)
購入から半年が経過、距離にして3000kmほど走っております。
おまけで、室内3本ローラーがプラス1000kmほどですね。
普段は屋内保管、ライド後は必ず固く絞った雑巾でタイヤを拭くようにしています。
この間、特にパンクもなく、問題なく走ってきましたが、タイヤの摩耗状態がどうなっているかを見ていきたいと思います。
まずは前輪から。
タイヤのサイド部分に関しても、特にひび割れなどは見当たらず。
季節的に春から初冬にかけてということで、真冬の乾燥期を経ていないこともあり、痛みは少ないですね。
スリップサインもまだはっきり残っています。
1箇所、何か尖ったものを踏んだ傷跡がありました。
表面的な傷のようなので、いったん気にしないで使い続けようと思いますが。
よくよく見てみると、タイヤ中央部分が凹んできているようには見えます。
とはいえ台形になるほどではありませんので、まだこの倍は余裕で走れそうですね。
続いて後輪も見ていきます。
サイド部分にも特にひび割れなどは出ていません。
スリップサインもがっつり残っています。
よーく見ると中央部には前輪同様ラインがくっきり出ています。
前輪に比べると若干台形に近づいているようにも見えますが、まだまだ走れそうですね。
基本的にスピードを出して走るタイプではありませんし、体重も軽量な部類となりますので、タイヤの摩耗度合いはそこまで進んでいませんでした。
今のところ耐久性に関しては特に問題はなさそうですね。
2. 転がりの軽さ
購入後のショートインプレッションで感じた印象と変わりはなく、転がりは良い方ではないかな、と思います。
転がりの良さがこのタイヤの売りです!というタイプではないと思いますが、特に不満はありません。
3. グリップ感
タイヤが「もちもち」した感触があることもあり、グリップ感は良いですね。
今まで使ったマビック純正のイクシオンプロUSTや、IRCのチューブレスタイヤよりも明らかにグリップ力は上だと感じています。
特にコーナーで攻めた走りをするわけではないのですが、下り坂のカーブで安心して走れるというのは精神的に楽になりますので、とても気に入っています。
4. 乗り心地
乗り心地に関してはマビックのイクシオンプロUSTの方が上だったかな、と思います。
極端な表現をすると、イクシオンプロUSTの方が「ぼんぼん跳ねることで衝撃をうまく吸収してくれる」のに対して、ピレリPゼロレースTLRは「跳ねることなく、そのもちもち感で衝撃を吸収する」感じでした。
その為、この辺りは好き嫌いが分かれるかな、と。
とにかく快適性を求めるならイクシオンプロUSTの方がおすすめだが、荒れた路面ではタイヤが跳ねる為、グリップ感は劣る。大きな段差ならあまり問題にならないが、細かく荒れた路面だと快適性よりもグリップ力が高い方が「安心して走れる」という側面もあるので、この辺りは何を重視するかによって評価は180度分かれそうな気がします。
タイヤを交換した初期の頃は、とにかく快適性を求めるならイクシオンプロUSTの方が上だし、次回はもう一度イクシオンプロUSTに戻してみようかなー、と思っていました。
ただ、その後乗り続けていると少し考えが変わってきました。
ある程度スピードを出しながら、少し荒れたアスファルトでもある程度快適性を担保しながらも、高いグリップ力で安心して走りたいな、と思うと実はピレリPゼロレースTLRはとてもバランスの良いタイヤだな、と思うようになりました。
荒れたアスファルトでの「安心感かつ快適性」という総合力ではピレリの方が上なんですよね。
物理的な衝撃吸収という快適性だけならイクシオンプロUSTですが、心理的な安心感を含めたトータルでの「ライドにおける快適性」と考えるとピレリが上かな、と。
まだ半年以上は乗り続けられそうな気もしますので、もう少しタイヤの耐久性など様子を見ながら次のタイヤをどうするか考えてみようかな、と思います。
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