GARMIN Edge1040が発売!(1030ユーザーにとって買いなのか?)

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はい。
ガーミンから Edge1040 が発売されましたね。

価格が上がることは覚悟していましたが、国内での販売価格(109,800 / 99,800円)はやはり若干お高めで出ましたね。

米国ではセンサー類がバンドルされていない本体のみも599.99ドルで発売されているのですが、日本でも本体のみ販売、実施して欲しいです・・・。
その分輸送・管理コストがかかるのと、日本マーケットの特性上、問題ないと判断されているのでしょうが。

私は現在 Edge1030を使用しているのですが、最近とくにかく動作が不安定。

404 NOT FOUND | 昔チャリダー今ローディー

よほどのことがない限り、Edge1040 は買う気まんまんではあるのですが、さて進化の度合いはどの程度のものか、確認してみたいと思います。

■ 一歩ずつ正常に進化している GARMIN Edge1040(サイクリストにとって最高峰のサイコン)

1. アップグレードの内容(ハード面)

まずは今回のアップグレードにつき、ハード面からの違いを見ていきます。
ちなみに、世の中的にはソーラー発電が可能な Solar モデルが話題となっていますが、ブルベ等のロングライドを行わない週末ローディー的にはそこまでの長時間バッテリーは必要ありませんので、今回は Edge1040 のノーマルモデルで比較していきたいと思います。

(1) サイズは微増

サイズに関しては、Edge1030 と Edge1030 plus は 58mm × 114mm × 19mm で同じ。
対して Edge1040 に関しては 59.3mm × 117.6mm × 20mmと、全体的に若干サイズアップしています。
重量に関しては Edge1030 から Edge1030 plus になる際に123gから124gへと1g増量していますが、今回は126g とトータルで3g増量となっています。

ま、これくらいなら誤差の範囲でしょうか。

(2) 稼働時間の向上

今回大きく変わったのはバッテリー持ち。
Edge1030 では 20時間のバッテリーライフでしたが、 Edge1030 plus で 24時間、今回の Edge1040 で35時間と大きく変わりました。

ソーラーモデルだと最大+10時間バッテリーが持つそうですが、Edge1030 からのステップアップとしては、ノーマルモデルの35時間でも全く不満はありません。

私の場合、週末にがっつり乗ったとしても、6〜7時間程度ですから、週末だけ乗るケースだと1ヶ月は充電不要ということに。

ローラー台で週中に乗ったとしても、うまくすれば1ヶ月近く持ちますね。
これはすごい。

また、充電端子が USB-Cになりました。
個人的にはまだ当面の間は充電端子が色々と混在している為、ガーミンだけ USB-C になってもそこまで便利になった感はないのですが、今使っている Edge1030 は充電端子の刺さりが若干緩くなってきたこともあり、物理的な面からそろそろ交換時期かな、と感じていました。

(3) 測距位置精度の向上

Edge1040 になってマルチバンドGNSS対応となり、森の中でもビル街でも、正確に位置情報をトラッキング可能となりました。

個人的にはそこまで「密集」したコースを走ることはありませんので、マルチバンドGNSSの恩恵をどこまで実感できるか分かりませんが、そもそも Edge1030 から Edge1030 plusになった際にCPU性能も向上していますから、演算処理能力の向上とあいまって、位置情報補足までのもたつきはかなり短縮されているのではないかと期待しています。

(4) センサー類の追加

この辺りはあまりガーミン公式サイトでも触れられていない為、詳細はよく分からないのですが、Edge1040 になってジャイロセンサーが追加されました。
想像でしかありませんが、峠道などでの斜度の計測精度が改善されるのでしょうか?

今回は後に出てくるパワーガイドだったりサイクリング能力の測定機能だったりと、ソフト面でコースの詳細データが「より正確に」測定されている必要のある機能が追加されていますので、その前提としてハードスペックも改善しておいた、といったところでしょうか。

この辺りは詳しい人の解説などを待ちたいところですが。

(5) マウント部分が金属製に

地味ではありますが大きな変更となったのが、マウント部分のパーツ。
今までは樹脂製でしたが、今回金属製に変更されました。

確かにマウントの「爪」が割れてしまうとホルダーにマウントすることができなくなりますので、これはとても良いアップデートだと思います。

ガーミン本体の接続部分が金属製になることで、逆にマウントホルダー側(こちらは樹脂製)の摩耗が早くなる可能性はありますが、万が一破損・摩耗したとして、ガーミン本体がダメになるよりは、マウントホルダー側がダメになって交換した方がトータルでは安上がりですから、その辺りのリスク・デメリットは甘受できる範囲かな、と想像しています。

2. アップグレードの内容(ソフト面)

続いてソフト面でのアップグレード内容となります。
今回はソーラー機能だったり、マウントが金属製になったり、バッテリーライフが向上したりとハード面での進化に注目が集まりがちですが、ソフト面でも着実に機能アップが図られています。

(1) リアルタイムスタミナ

個人的に最も期待しているのが、リアルタイムスタミナ機能。
ライド中にライダーのスタミナ残量をリアルタイムに把握できる機能となります。

今までは、自分の中で「1回のライドで TSS が 200未満であればライド終盤でもダレることなく走り切れる」とか「TSS が 240を超えてくるとスタミナが怪しくなるので抑え気味に走るようにする」とか、それまでの経験からスタミナ残量を推測していました。

ただこのやり方にも微妙な問題がありまして。
FTPが変更した直後だと、若干下方修正する必要があったり。
長らくFTP値を変更していなかった際には、気持ち上方修正しておいた方が体感に近かったり。

その辺り含めて、リアルタイムスタミナで勝手に計測してくれるのであれば、週末ローディー的には有難いですね。

オフシーズン直後に頑張り過ぎてライド終盤ヘロヘロになったり。
ちょっと頑張り過ぎて、後半休憩時間ばかり多くなったり。

きっちりトレーニングしていない週末ローディーこそ、こういった補助機能は有難いな、と期待しています。 

(2) サイクリング能力の測定とコース特性

無酸素容量、無酸素能力、有酸素持久力を測定し、サイクリストとしての能力を測定してくれる機能だそうです。

パワーメーター使って、パワーカーブや過去データを分析すればライダーとしての特性は算定できるらしい、というのは知っていましたが、ガーミンが自動で測定してくれるのは便利ですね。

いやー、知りたいような、知りたくないような。

(3) パワーガイド

事前に登録されたコースにおいて、それぞれのポイント毎に「こんだけパワー出して走れるはずやで」とガーミンが急かしてくれる機能ですね。

同じようなコース(例えば尾根幹とか)を何度も走っていると、何となく「今日はいつもより遅いかな」とか「今日は早めかな」とかは分かるのですが、その辺りをパワーメーターを活用しながら「こんだけパワー出さないと目標達成できんぞ」と教えてくれるわけですね。

いやー、個人的には余計な機能だわ・・・。

あると使ってしまいそうな機能ですが、使うと後悔しそうな機能でもありますね・・・。

(4) おすすめワークアウト(※1030対比)

これはガーミンを起動した際に「あんた最近トレーニング量が足りてないから、今日は追い込んだ方が良いよ」とか「一昨日、昨日と頑張り過ぎたから、今日は休めや」とか、ガーミンが色々と教えてくれる機能ですね。

私が愛用している ForeAthlete 745 にもついている機能で、ジョギングをする際には毎回「今日はこんだけのペースで走れや」と命令してくれます。

で、使っているか?と聞かれると、あまり使っていません。

これも、ガーミンに追い込まれる機能なんですよねー。

シリアスアスリートの方であればとっっっっても重宝する機能だとは思いますが、「今日はのんびり行きたい」と思っていた時に、「がっつり走れや」というサジェストが来ると、何となくだらけているようでいやーな気分になることも。

週末ローディー的には、大きなお世話機能の一つです。

ま、使わなければ良いだけなので、文句を言う必要もありませんが。

(5) ナビゲーションの一時停止(※1030対比)

これは Edge1030 plus でも搭載されていましたが、コースアウトした時に、「いやいや、敢えてコースアウトしてるだけだから」と、ぴーぴー騒ぎ立てるガーミンを黙らせることができる機能ですね。

これ、めっっっちゃ欲しかった機能なんです。

これはかなり期待の機能。

(6) イージーセットアップ機能(※1030対比)

今ひとつ把握し切れていませんが、Edgeデバイスが既にあれば、データ移行を勝手に行ってくれる機能です。

Edge1030 にはなかった機能ですよね?きっと。
(Edge1030 が初めてのガーミンデバイスだったので、気づいてなかっただけ、という可能性もありますが)

Apple 製品はこの辺りが上手で、mac でも iPhone でも、乗り換え時に勝手にあれこれやってくれる機能がありますが、ほんと便利なんですよね。

これも、期待大の機能です。

3. 週末ローディー的に Edge1040 は買いなのか?

私の場合、既に Edge1030 が限界に近いこともあり、今回は即答で「買い」だったりします。
というか、既に予約注文してます・笑

では、週末ローディー的にはどうなのか、ということですが、もしパワーメーターをお持ちなのであれば、今回は「買い」ではないかと思います。

私がパワーメーターを購入し、TSS の数値を気にしている最大の理由が、「ライド中、自分のスタミナ残量はあとどれくらいあるのか」を把握することだったりします。

そんな私からすると、リアルタイムスタミナこそ、長年待ち望んだ機能なんですよね。
個人的には、もうこれだけで「買い」だと思っています。

商品が届き次第、あれこれとレビューしてみたいと思います。

ただ、もう梅雨に突入なんですよね・・・。
レビューに時間がかかりそうな予感・・・。

コメント

  1. たかにぃ より:

    1040はフラグシップとして、すべての人の要望が満たせるように機能満載りですね。
    今回は特にパリ=ブレスト=パリ出場に必須な600km認定(制限時間40時間)が充電無しに乗り切れるというブルベライダー要望に対応してきましたね。いままで電池持ちが問題だったGarminの汚名返上となる機能です。
    多種GPS捕捉やジャイロも、夏の曇りの日に峠やトンネルを走ったとき衛星ロストでログがおかしくなるので、クライマーやロングライダーから望まれていた機能です。
    個人的には、もっと小さいほうが扱い易いのでパスですが、大抵の人はこれ買っておけば後悔無しだと思います。

  2. おとーさん より:

    >たかにぃさん
    PBPにも対応できるというのは、ブルベ愛好家には分かり易いアピールポイントですよね。
    私レベルではオーバースペックも良いところですが、充電回数が減るのはシンプルにありがたいです。

  3. より:

    いやー、今回やすいと思います。
    USは消費税(VAT)が州ごとに違うので税抜きですが日本は税込み。
    1040センサー無しで今のレートだと81000円(税抜き)なのでセンサー全部つけて一万円はセールでしょう。
    ソーラーなんて日本のほうが安い…
    こんなレートになるとは思ってなかったと見た。
    ので、思わずソーラーこうてもうた…

  4. おとーさん より:

    >よさん
    ソーラーモデル行きましたか!
    確かに金額そのものはお高いものですが、海外と比較するとそうなんですよね。
    我が家にも非ソーラーモデルが届きましたが、良いですねー。
    今回は満足度高そうです。

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