■ Garmin Edge 1030 は本当に素晴らしいサイコンなのか?

Garmin Edge 1030 に否定的な意見って少ないですが、本当に使い勝手からスマホのルートアプリを凌駕することができるのか、ずっと気になっていました。

機能的には何の不満もなかったスマホ(Runtastic Road Bike PRO)+サイコン(Cateye パドローネ)。ロングライドの電池持ちに我慢できなくなった為Garmin Edge 1030 を購入しました。
Garmin Edgeの他のシリーズにしなかった理由は、単純にルート・ナビ機能を重視する以上は画面サイズが大きい方が良いに決まっている、というその一点に尽きます。

個人的に「購入しました」記事や「開封の儀だけ」の記事って、「それだけかいっっ!!」とツッコミを入れたくなるタイプですので、ある程度使い込んでからレビュー書こうと思っていたのですが、気がつけば
て早2ヶ月が経過。ライド回数も二桁になりましたので、そろそろインプレッションなど書いてみたいと思います。









1. Garmin Edge シリーズ

Garmin Edge シリーズは2018年6月時点では4種類あります。


gm_ss01


Garminのサイトの区分けって面白いですね。
Edge 520 の「競争者」という定義と、Edge 820 / 1030 の「パフォーマンス」の定義の違いがよくわかりませんが。。。

正直、Garmin で使われている日本語って直感的に分かりにくい表現が多いような気がします。

gm_ss02

公式サイトのヘッダーメッセージ。
何となく序列は分かりますが、これだけだと頭の中ははてなマークでいっぱいになりそうですよね。

私の場合は「ナビゲーション機能」を最優先に Runtastic Road Bike PRO をスマホで使用していましたので、ナビ機能を最重視する人が何を選ぶべきなのか、と問われれば、トップメッセージに「ナビゲーション機能」と書いているEdge 1030になるんでしょうね。

って考えると、意外と公式サイトの説明はポイントをついているのかも・・・?


2. スマホサイコンと比較してみた(地図・ナビゲーション機能)

これまで使用してきたスマホのサイクルコンピュータアプリと比較していきたいと思います。


(1) 画面サイズ・見た目

まずは画面サイズを比較してみました。

gm_04

比較対象のスマホは iPhone7 になります。
こうやって比較してみると、やはりディスプレイサイズはスマホに軍配が上がりますね。
Garmin の方が画面が明るく見えますが、ディスプレイの明るさはスマホもGarmin も好きに設定できますのでそこはあまり気にする必要はありません。
解像度は明らかにスマホの方が高いですから、文字の精細さはスマホに軍配が上がります。
とはいえ、各種数値確認であれば、大きくくっきりしているGarminの方が視認性は高いです。

速度等、表示内容はRuntastic も Garmin Edge も自由にカスタマイズできますので、その辺りの差はあまりないかもです。


gm_03

尾根幹へと続く、多摩川原橋から矢野口交差点までを表示してみました。

一本一本の道路をコントラスト高く、太めに表示しているGarmin Edge の方が、ぱっと見は分かりやすいかもしれません。


(2) 地図の拡大・縮小

地図の拡大・縮小のし易さは圧倒的にスマホに軍配が上がります。

スマホだと、おなじみの二本指でのピンチイン・ピンチアウトでさくさく拡大・縮小ができます。直感的にできますし、何なら走りながらでも(前方要注意ですが)できるかと。

これが、Garmin の場合だと、ひと昔前のカーナビレベルなんですよね。

<step0>以下が走行中の地図表示


gm_41

<step1>画面をシングルタップして拡大・縮小用の「+/−」を表示させる

gm_42

ここで
「+」を押せばズームイン、「−」を押せばズームアウトですね。
意外と「+/−」の反応が悪い時があったりして、少しイライラします。

(3) 地図の移動

地図の縮尺については、走行開始時に決めてしまえばそれ以降はあまりコロコロ変えたりしませんので、拡大・縮小だけを単独で行うことって少ないです。

ただ、初めて行く道で、この先どうなっているのかとか、細かな確認をする時は「地図をズームアウト、地図を移動、地図をズームイン」みたいな一連の動作を行うわけですが、これがとにかく面倒・・・。

画面をシングルタップするところまでは同じです。

<step1>画面をシングルタップして画面移動用の「手」マークを表示させる

gm_42

<step2>「手」マークをタップしたあとで、画面上でスワイプして地図を移動

gm_43

この状態で、ズームイン、ズームアウトをする際には
「+/−」をタップするわけですが、確認が完了した際には、「手」マークがあった場所にある「●」マークをタップすることで、再び走行中の地図表示に戻ります。
で、スワイプで地図移動をしている際には、画面描画がぬるぬる・さくさく行えません。
この辺りは処理能力がまだまだのようで。


gm_01

こんな感じですね。。。

Runtastic Road Bike PROを使っていた際には、信号の一時停止時のその先のルートをさくさく確認したりしていましたが、Garmin Edge 1030 になってからは、信号待ちの間に地図移動して確認、みたいなことは諦めました。

自転車から降りて時間をかけて確認する、といった割り切りが必要になります。
で、画面がぬるぬる動いてくれるわけではないので、そもそも先のルート確認や周辺マップ確認などは、Garmin Edgeになってからはあまりやらなくなりました。

どうしても、「あれ、この道ってどの辺りなんだっけ」と知りたくなった際には、スマホ取り出してgoogle マップで確認しています。
スマホを取り出してしまって、といった一連の動作を加味しても、そちらの方がストレスフリーだったりします。



(4) ナビ機能

ナビ機能そのものについては、特に大きな不満や絶賛すべき事項はないかもです。

Garmin Edge ならではの機能として、急なカーブがあると「気をつけてねー」という表示が画面丈夫にピピッという音とともに表示されます。
まぁ、もともとビビりな人間なもので、下り坂は思いっきり減速しているので、この機能に助けられたことはないのですが。

あと、ルートとして登録されているコースから外れた際には音を出して「オフコース」という表示が出て警告してくれたりするのですが、サイクリングロードのように、ある程度おおざっぱにしかルートを引いてないコースだったりすると、しょっちゅう「オフコース」状態になりますので、これはこれで鬱陶しい機能だったりして、音が鳴らないようにしています。


このように、細かい便利機能はGarmin Edge の方が揃っていますが、いまいち私の心に届かない機能が多いような気がします。

まだ私が見つけ出してあげてないだけ、という可能性もありますが、とにかく多機能なのはGarmin Edgeですね。



3. 結論 〜地図・ナビ機能に限定して〜

地図・ナビ機能をメインで考えている人の場合、スマホの電池が持つ距離・時間でライドをされる方であれば、Garmin Edge 1030 を購入するよりも、スマホにRuntastic Road Bike PRO をインストールすることをオススメします。
ルート・ナビ機能は Runtastic に軍配があがると思います。

また、サイコン機能についてはcateyeのサイコンで補完する、という組み合わせがオススメです。

おすすめのサイコンとアプリ(コスパ・拡張性ともに良し) : 昔チャリダー今ローディー


使い勝手からコスパから、多くの点でスマホの方が上です。

ただ、購入から2年が経過した私のスマホだと、4時間を超えるライドがそろそろ怪しくなってきましたので、この辺りは割り切ってGarmin Edge 1030、といったところですね。

おそらくもう2〜3年経って、Garmin Edge 1000シリーズが次世代にアップデートされる頃には、デバイス側の性能も上がって今のスマホ並みの処理性能になってくれていることでしょう。

もしくは、スマホの電池持ちが今の倍になってくれれば、Garmin を使わなくなるかもしれません。

なんかぶーぶー言ってくれちゃってるけど、買って後悔したのか、というとそういうわけではありません。Garmin Edge にはその他にも色々な機能があるわけで、トータルではとても満足しています。
ある意味、今回はデバイスの性能差が最も出やすい地図・ナビ機能で比較をしたわけで、Garmin Edge にとっては最も部が悪いエリアだったかもしれません。

その他の機能についても、おいおいインプレをまとめてみたいと思います。






 

にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村