エアフローが3倍になるチューブレスバルブ(Reserve Fillmore Valve)

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まだまだ知らないパーツがいろいろあるようで。

今年に入って、チューブれバルブで二つの注目製品が発表されました。
一つ目はマックオフから発表されたビッグボアチューブレスバルブ。

Muc-Offから全く新しいチューブレスバルブが登場(マックオフ ビッグボアチューブレスバルブ)
ちょっとした工夫ではあるのですが、画期的とも呼べる製品かもしれません。ロードバイクで使われるチューブ、並びにチューブレスタイヤ用のバルブには、現在バルブコアが使用されています。今までも、特に何の疑問も持たずに「そういうものだ」と理解して使っ...

独自の機構によりバルブコアを排除し、エアフロー(バルブ内に流入する空気量)が最大230%になるというバルブ。

そしてもう一つ発表されたのがシュワルベから発表された CLIK バルブ。

仏式バルブは終焉を迎えるのか!?(CLIK バルブ)
ロードバイクに乗るようになると、全く新しいお作法を学ぶ必要があるのですが、そのうちの一つに「仏式バルブ」があります。ママチャリに一般的に採用されているのは英式バルブ。マウンテンバイクやクロスバイクになると、米式バルブが使われていることが多い...

こちらもエアフローが従来の150%になります。

チューブレスタイヤではビード上げのためには一気に大量の空気を送り込む必要がありますので、従来型の仏式バルブの場合、バルブコアを外してから空気を送り込む必要がありましたが、これらのチューブレスバルブではそういった対応が不要になるということで、利便性がかなり上がると主張しています。

私も今か今かと日本国内で流通する日が来るのを待っているのですが、既に流通しているチューブレスバルブで、独自の機構を採用しているチューブレスバルブが既にあるそうで。

知りませんでした。

3倍のエアフローを実現するチューブレスバルブ(リザーブ・フィルモア・バルブ)

リザーブ・フィルモアバルブ。その存在を知りませんでした。
エアフローを従来の仏式バルブの3倍にするということで、今年になって発表された2商品よりも大きなエアフローを実現しているじゃないですか。
なんと。

バルブコアを排除した独自の機構を採用

まずはその機構ですが、写真を見て頂くのが一番わかり易いですかね。

バルブの先端を見て頂くと分かるのですが、仏式バルブのバルブコア先端と同様の形状をしています。
ですので、従来型のフロアポンプがそのまま使えるわけですね。

約3倍のエアフローを実現

内部の機構については、以下をご覧ください。

なるほど。
イメージとしては、バルブコアをそのまま長く伸ばしてバルブそのものにしてしまった、といったところでしょうか。
けっこう力技なイメージです・笑

この独自機構のため、バルブ上に露出した「コア」を保護する必要がある為、常にキャップを使用することが推奨されています。

一般的なバルブコアだと、万が一何かにぶつけて曲げてしまってもバルブコアだけ交換することができますのであまり問題になりませんが、この製品の場合、コアを曲げてしまうとチューブレスバルブ全体を交換する必要が出てきますので、仕方ないですね。

バルブを通してシーラントの充填が可能

仏式バルブの場合、シーラントを充填する際にはバルブコアを外してから行う必要があります。
シンプルにバルブコアに詰まってしまいますから。

イメージ図となります。

空気の通り道が広くなる為、シーラントが詰まることないよ、という話ですね。
国内外の使用リポートを見てみると、数週間程度の使用では全く詰まらないようですが、途中何度かシーラントを継ぎ足す運用を重ねた場合、1年以上の使用でシーラントが詰まるケースもあるようです。

この辺りはシーラントとの相性もあるでしょうし、どれくらいの頻度でシーラントを追加充填していたかによっても変わってきますので、なかなか判断し辛いところですが、もともとチューブレスバルブそのものが1〜2年程度の使用で交換した方がスローパンク対策になったりしますので、割り切りできるか次第で評価は変わってきそうですね。

空気圧の調整には慣れが必要

エアフローが大きくなるということは、空気を抜く際にも一気に抜けるということで。
仏式バルブのバルブコアのように、コアの先端を押すと空気を抜くことができるのですが、一気に大量の空気が抜けてしまうようでして、調整の難易度は高そうです。

調整方法としては、コア先端を押して空気を抜くのではなく、キャップをつけたままの状態でネジを少し緩めて、キャップ本体の先端を叩くことで少しずつ空気を抜くことができるそうで。

ま、この辺りは慣れでしょうかね。

海外のサイト(Cycling Weekly)なんかだと、同サイトでレビューした中ではベストのチューブレスバルブだったそうですから、評価は高い模様。

唯一の難点は価格でしょうかね。

私が現在使用しているIRCのチューブレスバルブくらいの価格だと、年に一回くらい交換しても気になりませんが、この価格だとちょっと年に一回の交換は躊躇われますね・・・。

シュワルベとマックオフの新しいバルブが、日本国内でいくらで流通するか見定めてから、次のチューブレスバルブに何を選ぶか決めたいと思います。

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