前回四苦八苦しながらコスミックプロカーボンUSTからタイヤを外しましたが、今回は当然タイヤの組み付けについてのお話となります。
今回は色々と思うところもあり、ヴィットリアコルサ N.EXT TLR を選択することにしました。
■ ヴィットリアコルサ N.EXT TLR(28c)を購入
1. 購入動機
今回はヴィットリアコルサ N.EXT TLRを選択しました。
タイヤの幅は28c。
愛車のピナレロGAN S はタイヤ幅は最大28cまでとなっていますので、最大幅ですね。
これまで使っていたのは IRC Formula PRO RBCC。
チューブレスレディではなく、チューブレスタイヤになります。
転がりの良いタイヤだな、ということでなかなかに好印象だったのですが、その後シュワルベプロワンTLE に乗ったりと他のタイヤと比較してみると、私の好みは「転がり< グリップ力」だということに気がつきました。
特に坂道で強く感じるんですよね。
IRC Formula PRO RBCC だと、下りのカーブでかなり気を遣うのですが、シュワルベプロワンTLE だとグリップ力が高いのか下りでの安心感がかなり違いました。
それなら空気圧を下げてみれば良いのでは?と推奨 4.5BARのところを 4.0BAR で乗ったりもしたのですが、快適性は上がるもののあまりグリップ力が改善する印象もなく。
これはタイヤの個性なんだろうな、と感じた次第です。
より快適性を、ということで試しに28c のチューブレスを試そうと思っていたのですが、シュワルベプロワンTLE は折りからのタイヤ不足で全く在庫が見当たらず。
同じく好印象だったピレリ P ZERO RACE TLR も全く見かけず。
そんな中、コルサ N.EXT TLR の在庫を見つけてしまい、購入に至った次第です。
2. 実測重量
幅が28c と太くなったこともあり仕方ないのですが、IRC Formula PRO RBCCの270gに対して、コルサ N.EXT TLR は公称 300g。
約10%重量増となります。
実際に計測してみます。
我が家のマロン君がちょいちょい鼻面でつついてくる為、かなり手間取りました・汗
実測では、300gと304gということで、ほぼほぼ公称通りといったところでしょうか。
3. タイヤの嵌めやすさ
今回タイヤを嵌めるにあたって、世間で評判のツールを追加投入することにしました。
タイヤグライダーです。
これでさくさく嵌められる!と巷では評判ですね。
まずは片側のビードから嵌めてみますが・・・。
そもそも片側からして嵌まらない・泣
いやー、ほんとコスミックプロカーボンUST は難易度高いです・・・。
IRC Formula PRO RBCC の時と全く同じですね。
ただ、丁寧にビードをリム底に落とし込み、ぐいぐいぐにぐに引っ張り続けることで、何とか力技で片側を嵌めることに成功。
ちなみに今回も石鹸水なしで挑みました。
石鹸水塗ると、余計にあちこち滑ってしまって作業性が下がるんですよね。
そしてここからが本番。
IRC Formula PRO RBCC の時もそうでしたが、ここまで来てぴたっ、と止まります。
ここでタイヤを挟んで止めているのはシュワルベのタイヤレバー。
ほんとこいつは優れものです。
ここで今回投入の新戦力、タイヤグライダーを試してみます。
びくともしません・泣
一般的なクリンチャータイヤや、もっと難易度の低いチューブレスレディ&ホイールの組み合わせでないと使えなさそうですね。
キシリウムエリートUST とイクシオンプロUSTくらいならいけそうな気がします。
(そもそも、その組み合わせだと手だけでも嵌められますが)
ということで、今回もこちらの最終兵器に登場してもらいました。
タイヤペンチですね。
端の方からぐいっ、ぐいっ、と持ち上げて嵌めていくと、3回目くらいで全てタイヤを嵌めることができました。
カーボンホイールですので、おかしな形で力をかけ過ぎるとリムを痛めてしまいそうですが、気をつけて使えば特に問題はありません。
ほんと、タイヤペンチが最強ですね。
4. ビードの上がりやすさ
きちんとバルブ部分を覆うようにしてからフロアポンプで一気にポンピング。
特に空気漏れが起こることもなく、4〜5BAR を過ぎた辺りで「ぱんっ」と音を立てながらビードが上がりました。
この組み合わせの場合、タイヤを嵌めるのは大変ですが、ビードは簡単に上がりますね。
最大空気圧(6.5BAR)まで上げて、一晩放置することに。
5. 一晩放置(空気の抜け具合)
翌日空気の抜け具合を確認しましたが、0.3〜0.5BAR 程度しか抜けていませんでした。
チューブレスレディタイヤではありますが、コスプロカーボンとの組み合わせでは機密性はかなり高い方かもしれません。
6. シーラントを投入(ヴィットリアユニバーサルシーラント)
たまたま我が家にあったのが、同じくヴィットリア製のシーラント、ユニバーサルシーラントでしたので、今回はこちらをそのまま使用することにします。
ちなみに、ヴィットリアのアプリでも(当然ですが)純正のシーラントをおすすめしています。
推奨の使用量は40ml。これまでシーラントは 30mlで使うことが多かったのですが、ヴィットリアのシーラントはラテックスフリーということもあり、少し使用量が多めですね。
前後ともに 40mlずつ入れてくるくる回して完了です。
7. 取り付け後のタイヤ幅
ヴィットリアコルサ N.EXT TLR は新ETRTO規格に基づき設計されていますので、内幅19cのリムに最適化された設計となっています。
コスミックプロカーボンUST も内幅は19cですので、公称通りなら28cになるはずですね。
取り付けた後の実際の幅を確認してみます。
前輪が28.6mm。
後輪が28.8mmでした。
思いの外太めでしたね・・・。
ちなみにフレームに対するクリアランスは特に問題ありませんでした。
8. タイヤの推奨空気圧
ヴィットリアは専用のアプリを提供してくれています。
タイヤに二次元バーコードがプリントされていますので、そこから飛ぶことができます。
二次元バーコードにはタイヤの種類、幅の情報も盛り込まれていますので、「あんたが買ったのはコルサ N.EXT TLR の 28cだね」と、すぐに確認することができます。
で、推奨の空気圧。
私の体重だと、3.6BARが推奨空気圧となります。
コスプロカーボンUST で 25cのタイヤを使っていた際には、マビックの公式アプリでは 4.5BARが推奨空気圧でしたから、かなり空気圧は低めになりますね。
これは乗り味が楽しみです。
その辺りのレビューについてはまた改めて。
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