最も描きたくないブログ記事が「製品不良報告」です。
私も仕事柄「モノづくり」の一翼を担っているのですが、製品制作にはいろいろな人の苦労があるのが分かりますので、製品不良なんてない方が良いんです。
ただ、「これは明らかに」というものについては、犠牲者を出さないようにする為に少しでも注意喚起になればということで。
今回製品不良と判断したものは、Force のステムマウントホルダー。
以前、初期不良報告としても記事を書いています。
■ Force ステムマウントホルダーはプラスチックのマウント部品の精度が低く、強度が足りていない
1. Force ステムマウントホルダーの問題点
サイコンのマウントホルダーは、各社から様々な製品が発売されていますが、各社サイコンに対応させるために、マウント部分は交換可能なプラスチックパーツで構成されているのが一般的。
こちらの丸いプラスチックパーツですね。
Force のステムマウントホルダーの問題点は、このプラスチックマウント部分にあります。
ガーミンのサイコンをマウントするパーツについては、精度が不十分となっている為、マウントさせても若干の「遊び」が残ってしまっている為、そのまま走行すると、常にサイコンが路面からくる衝撃で「カタカタ」と揺れ続ける状況。
マウントしたサイコンを手でぐいぐい動かすと、遊びがある為に若干サイコンがぐらつく位でして、明らかにプラスチックパーツの厚みが足りていません。
初期不良時も、これが原因でマウントパーツが破損してサイコンが落下してしまいました。
プラスチックパーツですから、長期間の使用で劣化していくのは理解できるのですが、初期不良時には「わずか3回目」のライドでパーツが破損しました。
精度が不十分でも、強度が十分であればもう少し使い物になったと思うのですが、精度もなければ強度も不十分ということで、わずか3回のライドで破損するに至ったわけです。
2. 発生事象
初回はメーカーに報告すると新品交換してくれたので、たまたま初期不良品に当たった可能性があるよね、ということで一旦目を瞑ることに。
その後、新車に取り付ける為に、交換して頂いたマウントホルダーは使うことなくショップに預け、この度新車に取り付けられて戻ってきたわけですが、今回も、3回目のライドで同じ部品が破損しました・・・。
走行中、ふと目を落としたサイコンが、普段以上にカタカタと揺れていた為、嫌な予感がして停車、サイコンを外してみたのがこちらの状態。
左右両側のプラスチックパーツが破断していました。
これはもう、初期不良とかロット不具合という話ではなく、そもそもの製品不良でしょ。
これは言い訳の余地なしですわ。
ちなみに、マウントパーツそのものはアルミダイキャスト製ということで、全くのぐらつきもなく、頑丈そのもの。
プラスチックパーツの精度が不十分なだけなので、ほんと勿体ないです。
ただ、前回も今回も、わずか3回目のライドでパーツは破損しましたし、プラスチックパーツのがたつきはライド初回で違和感を感じることはできますので、この製品に関しては実地での品質テストは一切行っていないと判断せざるを得ません。
正直、リコールレベルですって。
3. 使っていなかったマウントホルダーを復活させる
ということで、ライド途中からは、ガーミンはバックポケットに放り込んでライド継続。
その後帰宅すると、さっさとステムマウントホルダーは取り外しました。
ガーミンのマウントホルダーどうしよう問題が復活してしまったわけですが、工具箱の中で眠っていたこちらを現役復帰させることにします。
ガーミンマウントホルダーの超定番、レックマウント。
以前使っていたハンドルが、エアロハンドルということで根本部分がうまく合わなかった為、ずっと工具箱で眠っていました。
現在使っているハンドル(OnebyESU ジェイカーボン グランモンローSL )は、こういったパーツを取り付けやすくする為に、ステムクランプ付近は真円形状となっていますので、取り付け問題もありません。
カーボンハンドルなので、あまりあれこれ取り付けたくなかったのですが、この際仕方ありませんね。
ぴったり。
個人的には、以前ピナレロの MOSTステムで使っていたような、ステム一体型のマウントホルダーが一番好きなのですが、当面はこちらで凌ぐことにしようかと思います。
今使っている Fizik のステム用にも、純正のステムマウントホルダーがあるのですが、どうもガーミンエッジ1040 だとサイズがギリギリそうなのと、すでに廃盤となっており入手困難となっています。
レックマウントからも対応するホルダーがあったのですが、こちらも既に廃盤。
互換品がないか、ちょっと調べてみたいと思います。
コメント
こういったプラスチックパーツは…もう少し厚みをました強度重視にして欲しいですよね……(-_-)。
もしくは、プレスのアルミ製にするとか。。。(-_-)
また、樹脂の品質がイマイチで、紫外線で半年頃から硬化して、付け外しでcrackが入る物が多いです。
出来れば樹脂は指で折り畳む程曲げても、バキっ!と、破断しない素材を使って欲しいです。 初期のスマホホルダーが樹脂が多かったですが、良く破断するのでアルミ製が殆どになったみたいに、サイコン等、ケースは金属製にして欲しいです。 樹脂だと、TOYOTAのアルミテープチューンで知りましたが、静電気をため込み、設計した通りに気流が流れてくれず……付けているだけで、かなりの抵抗になっている物が有るそうです。(-_-)
自動車ならフロント窓ガラスの両端に貼るだけで、タイヤの食い付きがアップしました。マフラーを吊るすブッシュにアルミテープを巻くと、リアがドッシリ安定しました。
自分のポンコツレガシーでも体感出来ました。エアクリーナーと電装系にも良く効きます。
>♪さん
こういった強度を検証する試験はどうしてもコストがかかる工程になりますので、このあたりでそのメーカーの商品に対する「姿勢」がはっきりするんですよね。
問題が起きない限りは、そこにかけたコストは「過剰」と切って捨てられる傾向もあり、マーケットが求める安価な価格と反するものでもある為、ともすると後回しにされてしまうわけで。
我が家にあるものだと、Most iTiger用のステムマウントや、汎用マウントホルダーとしして有名なレックマウントなどは、マウント部分はプラスチック製ですが、厚みから強度から、全くの別物ですね。
マウントした時の安定感が段違いでした。
そうやって真面目に取り組んでいる製品が残り、雑な製品を作っているブランドが淘汰されていく、そういった正しい姿になって欲しいものです。