【DIY】ロードバイク用カメラストラップを自作してみた

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ロードバイクに乗っている人で、カメラ(写真)を趣味にしている人ってそこそこ多い気がします。

かくいう私もその1人。

ただ、相性が良いように見えて、実はそこまで相性が良いわけでもないのが自転車とカメラ。
カメラバッグを担いでいけば良いわけですが、それでは重たいし、速射性にも劣ります。

ストラップ斜めがけで、カメラを裸で持ち出せば速射性も高いですし身軽に行けますが、交換レンズを持っていくことができなくなりますし、単に斜めがけするだけだと、カメラがずり落ちてお腹側に回ってきてしまい、ライドの邪魔になったりします。

最近になってクラウドファンディングで自転車用のカメラストラップが発売されていたのを見て、「これは良いな」と思いつつ、「これなら自作できるかも?」と思い立ちました。

■ ロードバイク用カメラストラップを自作してみる

 

1. 市販されている自転車用カメラストラップ

まず、市販されているロードバイク用カメラストラップを見ていきたいと思います。
基本的な機能は皆同じでして、斜めがけしたストラップにクロスす形で、補助ストラップが付属しています。

これにより、ライド中にカメラを背中側に固定することができ、前傾姿勢になった際にカメラがお腹側にずり落ちてくることを防いでくれるわけです。

商品によって、補助ストラップを固定する先がメインストラップだったり、カメラの三脚座だったりと微妙な違いはありますが、基本的な発想は同じですね。

 

 

(1) PSbagworks Rider strap combo V2

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カメラとスラップを制作している PS BAGWORKS。
日本国内では入手性があまりよくない為、そこまでメジャーな製品ではないかと思います。

カメラ用ストラップに、三脚座に固定する補助ストラップを組み合わせた製品となりますが、日本国内で入手しようとすると、オンラインで購入するしかないかも?しれません。

ストラップの末端部分をピークデザインやオプテックのパーツに交換するオプションがついていたりと、痒いところに手が届く良い製品なのですが、ちょいとお値段が高いのが玉に瑕。
オプションなしで 55ドルですので、送料含めると8000円オーバーですね。

海外発送もしてくれますが、「発送後については責任取らんで」と注意書きされていますので、個人輸入は自己責任となります。

ちなみに、固定用のオプションパーツだけを切り出して、Universal Camera Stabilizer として販売してくれています。
こちらが 35ドル。

良い製品なんですが、やはり高い・・・。

 

 

(2) CHROME NIKO CAMERA SHLDR STRAP

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日本国内での入手性という意味では、ちょうど良いのがクロームのカメラショルダーストラップ。

こちらは、2本目のストラップをメインストラップに固定するタイプ。
Amazon でも購入できますし、私も何度もカートに入れて購入一歩手前まで行きました。

購入に踏み切れなかった理由はただ一つ。
ストラップのカメラ取り付け部分がクロームオリジナルなんですよね。

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自転車に乗っている時も、そうでない時もこのストラップ1本で行くなら問題ないのですが、私は普段使いとしてはピークデザインのストラップを使っている為、他社性のストラップを使う場合でも、ピークデザインのアンカーリンクスを取り付けて使っています。

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で、クロームのストラップ末端がマルカンとなっている為、ピークデザインのアンカーリンクスとはあまり相性がよろしくないんです。

 

これさえなければ、クロームで良かったんですけどねー・・・。

クロームのストラップもかなり使い勝手は良さそうですし、補助ストラップを外せば普段使いにも使えますので、変なこだわりがなければ、このストラップを買っておけば問題ない気がします。

 

 

 

(3) PORISE サイクリングカメラストラップ

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で、最近よく見かけるのがこちらの PORISE サイクリングカメラストラップ。
各種クラウドファンディングサイトで販売されていましたね。

私がこだわったピークデザインアンカーリンクスとの相性についても、販売サイトで「ピークデザインユーザーはアンカーリンクを用意すれば、既存のピークデザイン商品とも組み合わせて使えます」と紹介されているくらいですから問題なし。

クラウドファンディングの早割で買えば、先に紹介したクロームのストラップよりも割安だったのですが、私が気づいた時にはすでに早割は売り切れ。
現時点で公式のオンラインサイトで購入しようとすると、送料込みで 8000円近くしてしまいます。
しかも、発送時期は7月以降。

おそらく、夏以降になると日本国内での取り扱いが開始されて、クロームのストラップと似たような金額で購入できるようになるとは思いますが、7月は遠い・・・。

 

 

(4) OPTECH スターナムアンダーアームアダプター

結局、斜めがけしたカメラがずり落ちてこないようにする補助ストラップが肝なんだから、それだけ買えれば良くない?と思ったそこのあなた。

正解です。

そんなあなたの為に、オプテックが専用品を販売してくれています。

 

 

正確には、ストラップを2本、両肩に掛けた時に2本のストラップを固定して肩からずり落ちないようにする為の補助ストラップなのですが、今回の目的の為に使うこともできるんですね。

お値段も 2000円しません。
ストラップは今使っているものをそのまま転用すれば良いので、コイツを買えば全て解決なのでは?と思い、喜び勇んでポチッと購入したのですが。

在庫がなく、取り寄せに時間がかかっております・・・。

ここまで来たら、補助ストラップ自作してやる!

 

 

2. DIYにチャレンジ

ということで、自作に挑戦です。

前提として頭の整理をします。

  • オプテックのアンダーアームアダプターは、プラスチックバックルで補助ストラップの脱着を行っているが、ここはできればマグネットバックルにしたい
  • 補助ストラップの固定位置やベルト長は、使いながらベストなポジションを探りたいので、長さ調節を自由にできるようにしたい
  • ライドにカメラを持ち出す時には、保護ケースを被せている為、三脚座に固定する形にはせず、メインストラップに取り付けるタイプにする

安定性からすると、PORISE サイクリングストラップのように三脚座に固定するタイプの方がバランスが取りやすくて良いのは分かっているのですが、私はライドにカメラを持ち出す際には、保護用にカメラケースを被せています。

↑こういうやつです。

その為、三脚座を使った3点固定はやりにくいんですね。

購入したパーツをご紹介する前に。
今回使用するカメラストラップは、コスパ最強、安心安定の HAKUBA。
ルフトデザイン スピードストラップ 25です。

普段愛用しているピークデザインのスライドを使おうかな?と思ったのですが、ライドで使うには少しストラップの幅が太いかな?というのと、汗だくになるライドで使うのもちょいと気が引けましたので、ベタベタに汚れても精神的ダメージの低いスピードストラップ25にしました。

なんせ、ピークデザインスライドの 1/10 近いお値段ですから。

そして、実はこのスピードストラップ25 が優れているのはお値段だけではありません。
DIY で各種パーツを揃える際に、このストラップ幅 25mm というのが、とっっっても絶妙なんですね。

と、前置きが長くなりましたが、各パーツをご紹介。

まずは一番重要なマグネットバックル。
日本紐釦 フックマグネット式バックル。

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今回こだわったマグネットバックルです。
お値段、入手性、サイズを総合的に見てこちらを選びました。

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パッケージデザインがこちら。
何とも近未来な感じですね。

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ぱちっ、と外すとマグネットが確認できます。

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マグネットバックルは、横にスライドさせて外すタイプや、持ち上げて外すタイプがありますが、こちらは持ち上げる(上にめくる)ことで外せるタイプになります。

簡単に取り外せるタイプになりますので、実は重量のあるバッグのメインストラップなどに使うにはちょっと微妙かもしれませんが、今回のように「補助ストラップ」として使う場合には、ちょうど良いですね。

こちらのバックルが対応しているベルト幅は 20mmということで、補助ストラップは 20mm幅のナイロンストラップを選択。

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この辺りは、自分の好みのものを選べば良いと思います。

胸板が厚い人でも、おそらく 1mあれば足りると思いますが、その辺りは計測してからご注文して頂ければと思います。

そして、もう一つの肝となる、メインストラップと補助ストラップを接合するパーツ。
メーカーによって呼び方が微妙に違うようですが、私が購入したのはこちらのトリグライド スライダー アジャスター。

 

 

メインストラップも自作するならスリットがないタイプで良いですが、市販品のストラップに後付けする際には、スリット入りのものである必要があります。

取り付けるメインストラップ側が 25mm、アジャスターに取り付ける補助ストラップ側が20mmのタイプを購入します。

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あとは長さ調節用のアジャスターですね。

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補助ストラップをスリムにすっきりさせる為には、縫い付けてしまうのが一番なのですが、一度縫い付けてしまうと長さの調整ができなくなってしまいますので、まずはアジャスターを使うことにします。
何より、作業が楽ちんになりますしね。

以上4点で約1400円。

やはり自作が一番お安く上がりますねー。

工作作業は、とっても簡単。
適当に長さを合わせてナイロンベルトをハサミで切り、バックルに通してアジャスターで固定するだけ。

なお、ナイロンベルトの切断面はライターの日で炙ってしまえばほつれることもなくなりますので、ちょっと一手間増えますが忘れずにやった方が良いです。

で、出来上がり。

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こちらをメインストラップに装着するとこんな感じに。

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ちょっとごちゃっ、としてわかりづらいですが、出来上がりはこんな感じになります。

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ベルト末端が余っていたりするのは、今後実際に使ってみて長さが固定できそうになったら切ってしまう予定です。

 

 

 

3. 使い勝手や如何に

早速使ってみました。

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はい。

そりゃもう、ばっちりでした。

 

  • 実際にライドに持ち出してみると、ちょうどカメラが背中側で固定されて暴れない場所を探し当てるのに、少し時間がかかった。メインストラップの長さを短くしたり、補助ストラップの長さを調整したりと、何度か試行錯誤することに
  • ちょうど良い場所が見つかってしまえば、カメラはライド中に暴れることもなく、背中にぴったり固定され、お腹側にずり落ちてくることは皆無
  • スタンディングでぐいぐいペダルを回しても、ぴったり背中に張り付いてくれる
  • マグネットバックルは超快適。軽く引っ張り上げると簡単に外れてくれるし、固定する際には近づけるだけでパチっとくっついてくれるので、本当にストレスフリー
  • ストラップ幅(25mm)について。私が使っているのがオリンパスのミラーレス一眼で小型軽量ということもあるが、3点固定のストラップでカメラは背中に固定される為、ライド中には基本的にカメラの荷重は肩よりも背中にかかる為、ストラップ幅が細くて肩に食い込んで痛い、みたいな話にはならない。フルサイズで重量級のカメラだと、それでも肩にも荷重がかかりそうだけれど、小型のミラーレス一眼であればストラップ幅は25mmあれば十分

本題の補助ストラップの出来は我ながら完璧でした。
HAKUBAのストラップと合わせてもトータルで 3200円くらいですので、専用品でなくても良いや、という人には自作はとてもオススメです。

また、実際に使ってみるとベストポジションを探るのにトライ&エラーが何度か必要でしたので、自作ならではの「長さ調節は何度でも可能!」というのは、とても良かったですね。
市販品を購入する際には、メインストラップ、補助ストラップともに長さ調節が自由にできるものを選ぶのが重要かもしれません。

普段使いでミラーレス一眼をたすき掛けにして出歩く場合、正直25mm幅のベルトだと少し肩が凝る印象でしたので、ライド前は「メインストラップの25mm幅は何時間もライドで走り続けると肩に食い込むかな?」と心配していました。
結論として杞憂に終わったわけですが、今回の3点固定のやり方だとカメラは背中に固定されることから、斜めがけで持ち歩く普段使いと比べると、肩への負担はほとんど気にならないレベルでした。

むしろ25mm幅くらいが、ライド中に邪魔にならずにちょうど良かったかもしれません。

ということで、とても満足の行く DIYとなりました。

カメラを持ってライドに出かけようかな?と考えているローディーには、とてもオススメですよ。

 

 

コメント

  1. カメライド老爺 より:

    自転車で一眼レフと交換レンズを持ち運ぶためにと言う動機は同様ながら
    こんな製品があったとは知りませんでしたが自作されるとはさすがですね!
    自分も発想は同じですがサコッシュの改造とウエストバッグの両橋の輪を
    S T I レバーの頭に引っ掛けて交換レンズも含めて運べるようにしました。

  2. より:

    アイデアなのですが。。。(⌒‐⌒)✧.*・゚✧.゚・*.
    smallリグ等の、camera雲台をハンドルに取り付けて、サイコンの様に前に伸ばして固定したら、どう
    でしょうか?。現地到着で、外して即、使えます!\(^o^)/✧·˚⌖. ꙳自分もドラレコを固定するのに、
    camera雲台をハンドルに固定して現在、使用中です。 4Kビデオも時々固定して、ドラレコ代わりに
    使って居ました。

  3. より:

    すいません、正確には。。。small rigのスーパークランプとマジックアームでcameraをハンドルに固定でした。(汗)(^^;)
    GARMINをハンドル前方に固定する様に取り付けたら、メカメカしくてカッコいいかな?と思いました。\(^o^)/

  4. ないとめあ より:

    光の速さで同じものをポチりました(^_^;)
    ついでにバックパックを背負った状態で、デジイチをどう掛けるか考えてくださいw

  5. たかにぃ より:

    ストラップ良いですね。
    走りながら撮影するときは、どういう感じで回します?
    私はカメラ構えるほど両手離しで走れないので…普通、中級者だと走りながら着換えできますが、私は脱ぐのが精一杯なので、シマノのハンドルクランプタイプの雲台でカメラ固定です。
    欠点はサイコンが見えづらい…というより見えなくなり、ログ取り専用になるので良い解決法があれば知りたいです。

  6. おとーさん より:

    >老爺さん
    サコッシュの改造というのも面白いですね。
    どうしても昔のMFカメラを使っていた期間が長かったもので、レンズといえば単焦点!というタイプなもので、あと一本レンズを持ち歩きたいな、と。

  7. おとーさん より:

    >♪さん
    メカメカしさ、憧れますね・笑
    ただ、クランプの強度がカメラを支えられるか自信がないです・汗
    わずか百数十グラムのアクションカメラも、ハンドルクランプしていたら落下させたこともありますが、一眼カメラだと落下させたら泣くに泣けませんし・・・。
    ステム一体型、カメラ固定用専用品とか出ないですかね?

  8. おとーさん より:

    >ないとめあさん
    また難しいことを・・・笑
    以前、肩ベルトに固定するタイプを試そうとしたことがありますが、徒歩なら良くても自転車だと荷重角度が異なるので、落下が不安で止めました。
    背中側に回すと、バックパックと思い切り干渉しますし。
    バックパックに収納せずに「固定するだけ」というアイディアが生まれたら、クラウドファンディングで行ける商品になるかもですねー。

  9. おとーさん より:

    >たかにぃさん
    私は走りながらだと怖くて撮影する気になれませんです・・・。
    基本、車道・公道がほとんどで危ないですし、人気も車通りも少ない道は峠道ばかりですから、ちょっと怖いですねー。
    SmallRig の回転式水平 · 垂直マウントプレートとステムが一体型になったものがあれば、そこそこ需要・・・ないですかね?

  10. たかにぃ より:

    ステム一体型なら需要あるかもしれませんね。
    Google認定フォトグラファーとしてストリートビュー撮影するときにヘルメットにサムソンの360°カメラつけて走りましたが、それより車軸上に付いたカメラのほうが自然な絵が撮れるので、ステム一体型は充分行けると思います。

  11. より:

    small rigの小型ビデオ雲台なら、かなりの荷重にも耐えられるそうどす。 YouTubeにも説明ビデオがupされて居ました。
    現物を観ていないので分かりませんが…スーパークランプと結合したらハンドルに固定出来るかも知れません。(^-^)/

  12. より:

    今さっき、Amazonにて、クリップマウント、10キロまでの耐久性があるTaisioner
    というメーカーの極太クリップマウントを見つけました。
    一眼レフカメラも使用可能の様です。

  13. AKG より:

    こちらの生地を参考に作らせていただきました。
    あるとないとじゃえらい違いですね。
    パーツ選びに無駄が出ずに助かりました。
    特にマグネットバックルは秀逸ですね。

  14. おとーさん より:

    >AKGさん
    自作されましたか!
    ほんと、マグネットバックルの使い心地は最高ですよね。
    一度使ってしまうと、これなしではライドに連れ出せなくなりました。

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