我が家では3本ローラーはエリートのクイックモーションを愛用しています。
屋内トレーニング用に何を買おうかな?と考えた際に、ダイレクトドライブ方式のスマートトレーナーも検討してはいたものの、やはり「実走感」が欲しいな、ということで3本ローラーを選択しました。
しかも、私が購入したのは一般的な3本ローラーではなく、独自の機構により自転車の揺れに合わせてローラー台が前後に動くようになっている為、ローラー台とはいえ「かなり」実走に近い乗り心地が実現されています。
気づけば購入から4年半が経過しており、大変満足している製品ではあるのですが、やはりダイレクトドライブのスマートトレーナーにも良さがあり、いつも気になりつつも「とはいえ、実走感は犠牲にしたくないんだよな」と指を咥えていたところ、ワフーからかなり魅力的なスマートトレーナーが発売されました。
これ、すごいですね。
■ 前後にスライドする機構を備えたスマートトレーナー(ワフーキッカームーブ)
1. これまでの実走感を高める工夫
固定ローラーの難点は、その名の通りロードバイクが「固定」されてしまうことにあります。
実際にロードバイクで走る場合、左右に揺れるのは当然として、強くトルクをかけた際にフレームのしなりによる「溜め」が生まれるわけですが、固定ローラーではこの辺りが全て消されてしまうことで、固定ローラー特有の「独特な乗り心地」が生まれてしまいます。
この欠点を克服するために生まれたアイディア商品の筆頭としては、SARIS の MP1があります。
前後左右に「どんぶらこ」と動くプラットフォームの上にローラー台を固定するという大胆な発想で、「そこまでやる!?」と、正直驚きました。
ショップで実物に触れさせて頂いたこともありますが、これならアリかも?と思いつつ、プラットフォームだけで下手をすると固定ローラー台よりも高いお値段になることにびびってしまいました。
あと、その仕組み上仕方がないとはいえ、かなり大きくなってしまうんですよね。
我が家の奥様から許可が下りるイメージは全く湧きませんでした。
2. 前後にスライドする機構による実走感の向上
そこに今回発売されるキッカームーブ。
百聞は一見にしかずということで、動画を見て頂くのが一番かと。
従来のワフーキッカーシリーズでも、3本足の左右2本に柔軟性のあるゴムを採用することで、左右5°の範囲内で傾くような仕様になっていたのですが、ここに前後移動も加わることで、これまで以上に自然な感覚を実現したそうです。
これはかなり実走感が実現されていますね。
3. キッカークライム向けベースアダプター
今回のアップデートにより動きが生まれたのは「リアホイール側」となります。
フロント側はホイールを履かせたままで使用すると、フロント側はそこまでの動きが生まれないことになります。
こんな使い方の場合ですね。
対して、今回追加されたベースアダプターがなかなか良さそうなんです。
もともとワフーからは、勾配を実現するためにフロントフォークを固定するオプションとして、ワフークライムという製品が用意されていました。
バーチャルトレーナー上の勾配に反応してフォークを持ち上げることで、勾配を実現する製品になるのですが、このワフークライムに「履かせる」ベースアダプターが追加されました。
これにより、前後に「ゆらゆら」と動くことが可能になるのですが、何ともシンプルな構造となっています。
気になるお値段がこちら。
KICKR MOVE | ¥230,000 |
KICKR CLIMB | ¥91,500 |
アダプター | ¥7,800 |
計 | ¥329,300 |
SARIS の MP1 を追加することを考えると、よりコンパクトになってお買い得になったわけではありますが、全て揃えるとなかなかのお値段になりますね・・・。
ただ、今年の猛暑で実感したのですが、今後日本はロードバイクに適した季節がどんどん短くなるのでは?という懸念。
ロードバイクライフをより充実したものにするために、インドア環境を充実させるというのも一つの手ではあるんですよね・・・。
さてさて、悩ましくも魅力的な製品が登場したものです。
コメント
SARIS MP1 の値段を見たら自転車より高かったホイールを思い出しました。
中古ロードより高いなんて誰がこんなもん買うんだ?自分だったあるある。
和風の方はさらに上をゆく価格で全くもって貧乏人の出る幕ありませんが
どんぶらこ機構ならスケートボードを利用して自作出来るかもしれません。
>老爺さん
確かに・・・。
DIY得意な人で、そこまでがしがし漕がない人なら自作できそうです。
が、下手すると酔いそうですね・・・。