ここ2年ほどペダルはスピードプレイを愛用しています。
それまでシマノのSPDペダルだったり、タイムのエクスプレッセを使っていたのですが、もう他のペダルに浮気する気がなくなった位、とても気に入って使っています。
そんなスピードプレイペダルですが、時々見かける「Cリングの破損」問題。
ペダルとクリートを固定するのに独自の Cリングを使っているのですが、これが割れてしまうとペダルでキャッチすることができなくなってしまいます。
その為、スピードプレイユーザーの方はツールボトルの中に予備のCリングを忍ばせている人もいるそうで。
私もツールケースの中に入れておこうかなー、と思いつつも、そうそう破損することもないだろうと鷹を括っていたところ、先日のライドでやられてしまいました・・・。
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■ 購入から2年でスピードプレイの Cリングが破損
1. 破損した時の状況
破損した時の状況ですが、赤信号で停車する際に左足を捻ってクリートを外したのですが、その際に普段以上に大きく「がちゃん」という音がしました。
金属が何かに当たっ時に立てるような高い金属音もした為、「あ、何かあったな、これ」とすぐに気づきました。
信号が青になって走り始めた際に、普段ならぱちん、と着くはずのクリートがペダルに押し付けても何も起きません。
そこですぐに、「あー、これが有名なCリングの破損かなー」と気づきました。
試しに左足をぷらぷらと振ってみると、「ちゃりちゃり」と音がします。
その場で止まって確認しても良かったのですが、その日は色々と用事も重なって時刻は既に夕方。
陽も傾いてオレンジ色の西陽に変わっている中で、自宅まではまだあと20kmある状況でしたので、ここは気にせずに走り続けようと判断。
その時に気づいたのですが、スピードプレイは Cリングが破損しても、クリートとペダルは凹凸でぴったりハマるので、引き足を使わないようにすれば特に問題なく走れてしまうんですね。
ある意味フラットペダルだと思えば何も問題なくね?と。
峠の登りとかだと「勘弁してよ」と思うかもしれませんが、フラットなコースだったらそこまでデメリットはないのと、少しの登りであればスタンディングで乗り切ってしまえば Cリングの破損はそこまで恐れることはないな、と思いました。
2. 現物検証とCリングの交換
自宅まであと5kmという地点で、少し停車して靴裏のクリートを確認してみました。
あー、クリートの中から覗く Cリングが少ないのが分かります。
指で突いてみると、ぐらぐら動きますので、途中で割れていますね、これは。
その日はもう面倒だったこともありそのままに放置。
翌日改めて確認してみます。
Cリングが割れているのは左側(写真だと右側)ですが、顔を出しているCリングの面積が明らかに少ないですね。
プラスドライバーで取り外してみたら、案の定真っ二つに割れていました。
現在使っているのはイージーテンションクリート。
我が家にはスタンダードテンションクリートは予備がたくさんあったりします・・・。
- スピードプレイゼロに付属していたスタンダードテンションクリート
- パワーリンクゼロに付属していたスタンダードテンションクリート
これら2ペアが余っています。
スタンダードテンションクリートは脱着が「硬い」ので、イージーテンションクリートが好きなんですよね。
とはいえ、スタンダードテンションクリートが沢山ある中でイージーテンションクリートを追加購入するのも躊躇われます。
ちょっとお高いですからね・・・。
そんなわけで、脱着頻度の低い右側はスタンダードテンションクリートにすげ替え、右側で健在のイージーテンションクリート用 Cリングを左側のクリートに移植することにしました。
クリートカバーも大分へたってきましたので、スタンダードテンションクリートのクリートカバーを使うことにします。
3. 破損に至った原因とは?
そこで、今回 Cリングが破損するに至った原因を調べてみます。
Web上で調べると、Cリングが割れたという話はよく見かけるのですが、Cリングそのものはそこそこ硬いものですし、簡単に折れるようなものではありません。
これが今回割れた Cリング。
表面に錆が浮いていたりしますが、それはあくまで表面上の話。
断面や内部深くまで錆びて脆くなっていたわけではありませんでした。
もっとも可能性が高い理由が、「クリートがゆるんでいた」点かと思います。
今回割れた Cリングを外そうとクリートカバーを外したところ、左側のクリートについてはマイナスドライバーがぐらぐらに緩んでいました。
4本全てが緩んでいたわけではない為、クリートが外れるほどではなかったのですが、指で持ち上げてぐりぐりすると若干のぐらつきは確認できました。
この状態でクリートを「雑に」外そうとして、水平方向だけでなく縦方向にも力を加えてしまうと、Cリングにねじれるような力が加わってしまいますので、今回はそれが原因で割れてしまったのではないかと思います。
クリートカバーを被せている為、クリートのネジが緩んでいることに気づかなかったわけですが、今後は定期的にクリートのネジの緩みを確認するようにしないとダメですね。
脱着頻度の低い右側のネジはまったく緩んでいませんでしたので、脱着を繰り返す左側は特に増し締め確認が重要になりそうです。
使用期間にして2年、走行距離にするとローラー台含めても10,000km にも満たない状態で Cリングが割れてしまったわけですが、今回は私の使用方法が悪くて「割ってしまった」というのが実態かな、と思います。
今後はネジの増し締めに配慮しながら、どれ位保つものなのか確認していきたいですね。
コメント
これは、溶接機だと一瞬で治せて、補強も可能です。新品のCリングを半紙かボール紙で外周を型取りして置き、ちょんと溶接して終わりです。
割れた部分をぐるり溶接すると、新品時より頑丈になると思います。
上手く肉盛りしていくと、更に強化可能だと思います。アルミ溶接も可能な溶接機だと、フレームのクラック溶接や、アルミの荷台ラックも作れたり、2ミリ厚のアルミ板からアルミハンドルにサイコンのアダプターを自作可能です。
自分はクロモリロードのランドナーバーB132AAFにアルミの5cmの中空の棒を作り、ハンドルに溶接して、簡易DHバーを作りました。 また、サイクルミラーのアダプターをSTIレバーのカバー嵌め込み部に差し込むミラーも最近作りました。下を向かずに目線だけで後方確認出来るので便利です。溶接機は、最初苦戦しましたが。。。慣れたらトンデモ部分を自作可能です。 1番役に立ったのは、カンパのディレイラーの前後に動く可動部の軸のアルミが割れた時に、溶接機があると5分で修理出来ました。
>♪さん
あー、なるほどー。
とはなりませんって・笑
溶接機は一般家庭にはないですね・・・。
ただ、そういった工具があると確かに便利ですよね。
ちょっと気軽には手を出せませんが。